12月18日(火)、信濃町キャンパスの北里講堂にて、第23回慶應医学賞授賞式が行われました。
慶應医学賞は、医学・生命科学の領域において顕著かつ創造的な業績を挙げ、今後、さらなる活躍が期待される国内外の研究者から受賞者を決定しています。1996年から慶應義塾医学振興基金によって行われている事業で、本賞受賞者からノーベル賞受賞者が8名輩出しており、国内の大学において他に類を見ない顕彰制度です。
本年は「哺乳類における CRISPR/Cas システムの開発と医学研究への応用」の研究テーマによってマサチューセッツ工科大学(米国)教授のフェン・ジャン博士が、「睡眠制御機構の解明と創薬への応用」の研究テーマによって筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の柳沢正史博士がそれぞれ受賞しました。
授賞式に先立ち、慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラによる演奏があり、和やかな雰囲気の中で授賞式が執り行われました。はじめに、慶應医学賞審査委員長の岡野栄之医学研究科委員長から、受賞者決定までに、学内外の審査委員により多くの研究者を厳正に審査したとの報告がなされました。次に長谷山彰塾長からジャン博士と柳沢博士にメダルと賞状が授与され、祝辞が述べられました。
続いて、中村裕之文部科学大臣政務官、ジョセフ・M・ヤング在日米国大使館主席公使より祝辞が述べられ、両博士からは、受賞に対する喜びやこれまでの研究の経緯、研究に関わる方々への謝意、そして今後の研究への熱意が語られました。来場者の大きな拍手につつまれ、授賞式は終了しました。
引き続き行われた受賞記念講演会では、天谷雅行医学部長の挨拶の後、受賞者による講演が行われ、両博士は、時にユーモアを交えながら、自身の科学への情熱、研究成果による将来的な展望を語りました。会場では来賓、教職員、学生など過去最多の400名以上の来場者が熱心に聴き入り、講演後には活発な質疑応答が行われました。また別に設けられたサテライト会場でも講演の様子が中継されました。
第23回慶應医学賞の授賞研究テーマの詳細、受賞者の略歴等
慶應義塾医学振興基金