12月13日(木)、三田演説館にて、慶應義塾の伝統行事である三田演説会が開催されました。第707回となる今回は村井純政策・メディア研究科委員長/環境情報学部教授が、「インターネット文明論之概略」というテーマで講演を行いました。
村井教授は、まずインターネットの歴史について説明し、1969年にコンピューターネットワークのARPAnetとオペレーティングシステムの一つであるUNIXが誕生し、今日のインターネットの起源となったこと、また1984年に開始された大学間を結ぶネットワークが日本のインターネットの始まりとなったこと等を語りました。また、インターネットの原理に関する話や、その多言語化において日本が大きな貢献をしたことについても触れました。講演後の質疑応答では、インターネットの悪用についての質問に対し、インターネットが浸透した社会では、今まで以上に倫理観が求められるようになると語りました。
会場には義塾の教員、学生や一般の方を含む多くの聴講者が訪れ、立ち見が出るほどの盛況となり、参加者は熱心に耳を傾けていました。