2023/12/22
誰もが安心して過ごせるキャンパスを!@easeサポーターの活躍(前編)に続き、後編では座談会を行いました。協生環境推進室コーディネーターの島田由美子さん、@easeサポーターの菖蒲健太君(理工学研究科修士課程2年)、吉澤葵君(環境情報学部3年)、森﨑悠真君(文学部1年)、介助を受ける職員の千村文彦さんが@easeプロジェクトの現在とこれからについて語り合いました。
島田:今日は3人の@easeサポーターとサポーターから介助を受けている職員の千村文彦さんにお集まりいただきました。千村さんはここにいる菖蒲さんから移動介助などのサポートを受けられていますね。
千村:はい。いちばん助かるのは、一緒にいてお話をしてくれること。もちろん移動介助などもありがたいのですが、おしゃべりの中で学内の情報などをいろいろ教えてもらえることが私にとってうれしい。コミュニケーション、人間関係って大事だなとあらためて感じますね。
菖蒲:千村さんをサポートするにあたって、私もコミュニケーションを大切にしています。必要とされているサポートをうかがって、それにしっかり応えることが自分の役割だと思いますから。
島田:吉澤さんはサポート時に心がけていることはありますか?
吉澤:私は「××の障害がある人だから」という先入観で決めつけないよう心がけています。そのためにもやはりしっかりコミュニケーションを取るようにしています。
島田:SFCの@ease サポーターの方には直前になってお願いすることも少なくありません。その中で吉澤さんは積極的に手を挙げていただいている学生の一人だという印象があります。
吉澤:私は@easeサポーターの仕事にとてもやりがいを感じているので、都合がつけば極力引き受けたいとは思っています。
菖蒲:スケジュールの面では私は無理のない範囲で引き受けるように心がけています。自分の研究などで時間に余裕がない場合は十分な心遣いができなかったり、ミスしたりする恐れもありますから。
島田:確かにそれは大切なことですね。サポーターになられたばかりの森﨑さんは、今後どのような活動をしていきたいと思われていますか?
森﨑:車椅子生活をするようになって以来、自分自身が「人を助ける」場面がなくなってしまいました。そのことをとても残念に思っていますので、今はとにかく誰かをサポートしたいという気持ちで、活動を始めることを楽しみにしています。
@easeサポーター同士の交流を活発にしたい
島田:森﨑さんがサポーターになりたいと協生環境推進室にお見えになったときのことはよく覚えています。私が「PCは得意?」と聞いたら「自信あります!」と応えてくれましたね。大学の式典や講義の情報保障の面でサポーターにはPCテイクという役割がありますが、せっかくの機会ですから菖蒲さんにそのコツを教えてもらってください。
菖蒲:人が話すスピードで記録するPCテイクは、実際にやってみるまではとても難しそうに感じますよね?私もそうでした。しかし、よく使われるキーワードをあらかじめ単語登録しておいたり、パートを分けて二人で分担したりなど、積み重ねられてきたノウハウがいろいろとあります。そうした知恵を生かし、しっかり準備を整えてから取り組むと実はそれほど難しくありません。私も入学式での情報保障を体験してそう感じました。
森﨑:ありがとうございます。安心してチャレンジできそうです。
島田:皆さんは今日のようなサポーター同士の交流や意見交換の機会がもっとあったほうが良いと思いますか?
菖蒲:私はそう思います。サポーターの活動は、個人個人、ケース・バイ・ケースの活動になりがちで、ふだんから気軽に集まって、もっと情報交換できたらいいなと感じていました。
吉澤:私も同感です。サポーターの交流の中でコミュニティが形成されると、課題解決に向けた新たな活動が始まることもありそうです。
菖蒲:そのためには気軽に集まって交流できるスペースがあるといいと個人的には思っています。
島田:なるほど。日吉キャンパスの協生環境推進室はいつでも皆さんを歓迎しています。ただ、サポーターは複数のキャンパスに分かれていて、菖蒲さんがおっしゃる通り個々で活動されているので、なかなか交流の機会を持ちにくかったことも確かです。しかし、皆さんのご意見はもっともなので、今後はサポーター同士が交流できる機会や場所について、具体的に考えていきたいと思います。
「助ける・助けられる」の垣根をなくしたい
島田:サポーターの仕事はもちろん研修や講習で得るさまざまな専門知識が必要なのですが、先ほど菖蒲さんが情報保障の話題で触れてくださったように、実際に取り組んでみると、意外とハードルが高くないことがわかると思います。やってみたいと思っている人には「まずやってみてください」と言いたいですね。
吉澤:その通りだと思います。そしてサポーターの仕事を通して思うのは、私が一方的に障害のある人たちを助けているのではなく、さまざまな気付きを与えられて逆に助けられている部分も大きいということです。
菖蒲:ほんとうにその通り。人生の先輩であり、社会人としてのキャリアを積まれてきた千村さんと付き合う中で、私は組織の中で働くということについてたくさんのことを教えられました。サポーターとして一緒に過ごすだけで、学ぶことや気付きがたくさんあります。
千村:私はもともと口下手なのですが、菖蒲さんとはいろいろとおしゃべりを楽しむようにしてきました。お役に立ててうれしいです。
菖蒲:いえいえ、これからもどんな話題でも歓迎します。
森﨑:入学以来、私は助けられる側でした。サポーターの方々は、私に対して話しかけやすい雰囲気をつくってくださってほんとうに感謝しかないです。今度は私がサポーターとして助ける番。今からワクワクしています。
吉澤:頑張ってくださいね。私は「助ける・助けられる」の垣根がなくなるといいと思っています。
菖蒲:わからないことがあったら、私たち先輩サポーターになんでも聞いてください。
森﨑:よろしくお願いします!
※記事中の所属、学年は掲載時のものです。