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# 9

DCW(デジタル・クリーンアップ・ウィーク)ー塾生発、「デジタルごみ」削減への挑戦

#Challenge#Culture
公開日:2026.07.24
学生主体でSDGs達成の施策を考え、提言、実行する組織「塾生会議」。本記事では、そんな塾生会議から始まった、目に見えないゴミを削減し持続可能な未来に貢献する一つのプロジェクトの挑戦に迫る。

プロフィール

塾生会議プロジェクト

在学生

目に見えない「デジタルごみ」という存在

皆さんは「デジタルごみ」という言葉をご存じだろうか。 普段、私たちが何気なく保存している不要なメールや、使わなくなった古いファイルなどの保管には、データセンターで常に電力を消費し続けている。 これらが「デジタルごみ」と呼ばれるものだ。そして、これらを消去することは、直接的な電力削減につながり、環境改善に大きく貢献できる可能性があるのだ。

実体験から生まれた慶應の未来像

本プロジェクトのきっかけは、メンバーの一人がSFC(湘南藤沢キャンパス)の授業でデジタル化による環境負荷を知り、塾生会議の提言の1つにできないかと共有したことに始まる。 時を同じくして、プロジェクトリーダーも体育会準硬式野球部の会報製作を通じて膨大な不要ファイルの存在を実感しており、この問題意識が結実してプロジェクトが発足した。

活動の根本理念は、塾生(学生)および教職員にデジタルごみの認知を広め、慶應義塾全体の電力とCO₂排出量を削減することにある。 具体的には、2025年時点で1.97PB(ペタバイト)あるGoogle Driveの使用量を2050年までに1.5PBまで削減し、自身のデータ量を把握・管理している人の割合を現在の40.4%から80%に引き上げることを目標としている。 短期的には、毎年1%のデータ削減と、延べ1,500人のイベント参加を目指すことになっている。

DCW(デジタル・クリーンアップ・ウィーク)について

前述の目標に向けた直接的なアプローチが「DCW(デジタル・クリーンアップ・ウィーク)」である。日吉キャンパスの中庭で7月6日~10日の5日間にわたり開催された。 イベントでは、メンバーがキャンパスを行き交う人々にデジタルごみの概念を解説するほか、ブースにて参加者の端末内の不要ファイル削除を対面でサポート。 1MB以上のデータを削除した参加者には、「キットあなたの不要データもカット(削減)できますよ」という願いを込めて、キットカットがプレゼントされるユニークな取り組みだった。

DCWイベントの様子

メンバーから、今後の抱負と見据える未

今後は塾生だけでなく教職員へも活動の対象を広げ、義塾一体となってデジタル環境の適正化に取り組む方針。 デジタルごみを消すという意識が当たり前になり、慶應義塾全体で環境を守る動きが加速する未来をメンバーは見据えている。

「デジタルごみを減らし、よりクリーンな慶應を共に創っていきましょう。」

取材後記ー理解の種を蒔くということ

SDGsって何だろう。単語自体を聞いたことがある人は多いかもしれないが、詳しい内容までは理解しきれてないという人は案外多いのではないか。記者もその一人だった。自分からは遠く離れた課題で、当事者意識を持ちづらいのがSDGsの問題なのかもしれない。DCWは、理解が及んでいない学生たちにもSDGsに対して当事者意識を持ってもらい、気軽に貢献を促せるキャッチーなプロジェクトであると、今回の取材を通して感じた。実際に、多くの学生がデジタルごみについて興味を示し、端末を操作して不要なデータを消していたのが何よりもの証左となっていた。これを機に、義塾、さらには地球全体の未来が少しでも良い方向にむかえるよう、記者も地球市民の一人として願って止まない。

【今後のイベント情報】

  • 第2回 DCW: 2027年2月に開催予定

  • 「あとで見るのまま展」: 三田キャンパスでの開催も検討中

※塾生会議が行っているその他のプロジェクトは、以下のリンクから参照していただきたい。

取材・撮影

T.O

卵かけご飯を食べるとお腹を壊す 。暇な日には、本を読んで、友人と散歩をして、二郎を食べる。最近、ギターを始めました。二十歳。


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