慶應義塾

問いを見つめ、知を磨く時間

執筆者プロフィール

  • 廣島 匠

    商学研究科 商学専攻会計学分野 博士課程1年(2025年度現在)

    廣島 匠

    商学研究科 商学専攻会計学分野 博士課程1年(2025年度現在)

私は荒田映子教授のもとで会計学を専攻しています。現在は、会計基準がどのように社会から受け入れられ、「正しいもの」として認識されていくのかという正統性の問題について研究しています。会計基準は企業活動の根幹を支える制度ですが、その内容が利害関係者からどのように評価され、また何が受容につながるのかは、必ずしも十分に解明されていません。私は既存研究を批判的に検討しつつ、基準そのものの正統性を捉えるための新しい分析枠組みの構築に取り組んでいます。

大学院に進学した動機は、学部時代に抱いた「なぜ会計基準はこの形になっているのか」という純粋な疑問を、自らの手で深く追求したいという思いからでした。一筋縄ではいかないこともありますが、指導教授や先輩方との議論を通じて新しい視点が生まれ、自分の考えが洗練されていく瞬間があります。その積み重ねこそが大学院で学ぶ醍醐味であり、研究を続けるうえでの励みになっています。

博士課程修了後は、研究と実務の双方を理解し、学術的知見を制度設計や政策議論に生かすことで、実務との橋渡しができるような仕事に携わりたいと考えています。

大学院進学を検討している皆さんには、ぜひ「自分が本気で取り組みたい問い」を大切にしていただきたいと思います。商学研究科にはその問いに誠実に向き合う人にとって最適な環境が整っており、取り組んだ時間は必ず大きな成長につながります。