慶應義塾

幼稚舎 ──慶應義塾幼稚舎の衛生室──

公開日:2026.08.21

慶應義塾幼稚舎の衛生室は、日々の児童の安全と成長を支える拠点です。2025年度の来室者数は年間約5,280人、1日平均約29.7人と、一貫校の中でも最も多くの児童が訪れます。内科的な不調よりも外科的な来室が多く(内科1,165件、外科4,115件)、元気に活動する児童の日常を反映した場でもあります。朝は8時に開室し、登校時のけがの応急処置や体調不良への対応から一日が始まります。

幼稚舎では、特に低学年の児童が自分の症状をうまく言葉にできないことを踏まえ、丁寧に話を聴くことを大切にしています。単に処置を行うだけでなく、「まず自分で傷口を洗う」といった基本的な対処を促し、自立的に自分の体を守る力を育てています。高学年になると、けがをした低学年の児童に寄り添い手助けする姿も見られ、学年を越えた支え合いが自然に生まれています。

また、健康管理の面では、2学期・3学期に実施する身体計測を含む一斉健康診断を通じて、児童が自分の成長や体の状態を見つめる機会を提供しています。給食における食物アレルギー対応では食堂と連携し、安全な食環境の確保に努めています。さらに、教室の学校環境衛生検査(年2回)や食堂の衛生調査(年1回)を実施し、校内全体の衛生水準の維持や向上にも取り組んでいます。

日々の運営においては、来室児童への対応に加え、欠席状況の確認や感染症の流行把握、資材の補充、室内環境の整備などを丁寧に行なっています。保護者や教員への迅速な情報共有も重視しており、けがの状況や受診の必要性、早退の判断などを適切に連絡しています。また、児童自身が記入する来室者記録の確認を通じて、正確な記録の保持にも努めています。加えて、衛生室内のAEDの点検など、安全管理も欠かせません。

幼稚舎の衛生室は、児童が安心して学校生活を送るための「もう一つの教室」として、日々支援を行なっています。