慶應義塾

公開日:2026.05.28

神戸に吹く新しい風

武市 寿一(たけいち としかず)

株式会社みなと銀行取締役会長、神戸慶應倶楽部会長・1984法

神戸空港国際化と、ウォーターフロントの開発が、私が過ごす神戸に、新しい風を吹かせている。

神戸空港は、昨年4月より国際チャーター便の運営を開始した。日本人の宿泊客数は、京都と変わらないが、外国人宿泊客数は京都の10分の1以下であった神戸の外国人宿泊客数がこの1年で大きく伸びた。さらに2030年本格的な国際空港を展望する。

Gライオンアリーナは、Bリーグ、神戸ストークスの本拠地として、そして関西最大のアリーナとして、多くの人を集客し、人の流れを大きく変えている。

さらには、来年春Gライオンアリーナの隣に、日本初のスーパーヨットに特化したマリーナが誕生する。神戸は、「せとうちクルーズ」の起点となり、新たな観光客を誘致し、瀬戸内に向けた観光圏を形成して行く。かつて神戸は、神戸港を中心に、外からの人や文化を自然に受け入れてきた。しかし、徐々にそうした文化が薄れてきている。

神戸に吹く新しい風が、「開かれた都市」を取り戻す事に期待したい。

風に吹かれて

髙倉 朗(たかくら あきら)
ENEOSグローブ株式会社顧問・1984経

ウインドサーフィンというヨットとサーフィンの融合スポーツは1960年代、カリフォルニアで生まれ日本上陸。1979年学生公認団体として我がウインドサーフィン部の歴史が始まり40年以上。地元逗子、根強い海好き、風好き、に支えられ脈々と部の歴史が続いてきました。2023年2月インカレ団体戦準優勝、さらに2028LAオリンピックを狙うセイラーも現れ国内外の海面で奮闘中です。

「海面」には様々な表情があり、風の向き・強さ、潮流を教えてくれる。他艇の位置、さらに戦術を加え、風上・風下のマークを速く回航するという技術と自然環境に左右される競技。ヨット寄りのレース競技以外にも波乗り同様、ジャッジの採点によって競い合う波乗り寄りの競技もあり、楽しみ方は様々。

タイトルの「風に吹かれて」は60年代プロテストソングとしてヒットしたボブ・ディランの曲ですが、混沌とした中東情勢、この歌が問いかける「風任せ」でなく自ら有利な海面を選び進んでいきたいものです。

見えない「風」を未来の力へ

魚永 毅(うおなが たけし)

株式会社GF取締役・1986経

目に見えず、時に気まぐれな「風」。しかし、その力を読み解けば、持続可能な社会を支える確かな原動力となる。

私が取締役を務める当社は、長年、再生可能エネルギー事業に携わってきた。これまで1300件以上の太陽光発電所を手掛けた当社が、いま新たな挑戦として注力しているのが「風力」である。

この3月1日、愛媛県の山間部で当社初の風力発電施設「槇川正木 ウィンドファーム 」が稼働した。山の尾根で8基の風車が力強く回っている。

風力は夜間でも発電でき、変換効率も高い。さらに、春から秋にピークを迎える太陽光と、秋から春に強い風を得やすい風力を組み合わせることで、1年を通じて地域に安定した再エネ電力を生み出せる。

自然の「風」を見極め、未来を拓くこの事業は、義塾の「独立自尊」の精神に通じる。これからも風を力に変え、実社会の課題に立ち向かっていきたい。

勝利への近道は

園田 賢(そのだ けん)
最高位戦日本プロ麻雀協会・赤坂ドリブンズ所属・2005環

近年の麻雀は東一局からスタートし、それぞれ親を2周して南四局で終わる「東南戦」が主流です。

しかし一部では、それの半分。東4局で終わる、一周りだけのスピード決戦の「東風戦」が好まれています。かくいう私も若い頃は寝食を忘れて東風戦に没頭したものです。

東風戦は局数が少ないため、東南戦に比べて1回のアガリが順位に与える影響が大きくなります。例えば東一局に高い手をアガったとして、東南戦ならゴールまでまだまだ距離がありますが、東風戦ならすぐそこです。そうなると全員が攻撃的になり、アガリに向かう局面が多くなります。

そんな中、私は攻めることよりも、なるべく放銃(ほうじゅう)(テンパイ者のアガリ牌を捨ててしまうこと)しないことを心掛けていました。全員が前のめりになるからこそ、それぞれの放銃も増えるため、じっと守備を固めると失点をかなり抑えることができます。急がば回れとでもいいましょうか、俯瞰して落ち着くことが勝利への近道だったりするものです。

※所属・職名等は本誌発刊当時のものです。

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