慶應義塾

キャベツ

公開日:2026.02.19

総合胃腸薬 キャベジン

三輪 芳弘(みわ よしひろ)

興和株式会社代表取締役会長兼社長・1978商、1980商修

総合胃腸薬「キャベジンコーワ」は1960年に販売を開始。その後、日本人の食生活の変化等、時代に合わせ製品改良を行ってきた。現在の「キャベジンコーワαプラス」は胃もたれ・胃痛・むかつきに効果を発揮し、弱ってきた胃を正常に戻していく。

「キャベジンコーワ」開発のきっかけは、1940年に米国でキャベツ中に含まれる「メチルメチオニンスルホニウムクロリド」(MMSC)という成分の胃潰瘍予防作用の発見。それをヒントに、弊社研究員が開発を進め、2重構造の錠剤にすることで、有効成分が2段階に分けて溶け出す、いわば、現在のドラッグデリバリーシステムの考え方でもって、半世紀以上前に開発したのである。

このMMSCは化学合成によるものだが、キャベジン1日量でキャベツ約5玉分のMMSCが配合されている。名前の由来はキャベツにMMSCが含まれるという意味の「キャベッジ・イン」。今後も社会環境や時代のニーズに対応するリニューアルを続け、生活者の健康と快適な暮らしに貢献していく。

春キャベツとおすそわけ

木村 栄宏(きむら ひでひろ)

千葉科学大学図書館長・危機管理学部教授・1980経

葉が軽く、包丁を入れるとふんわりと甘い香りが立つ春キャベツ。食料自給率240%、海からの風を受けて育つ銚子の野菜はこの土地の暮らしの風景そのもの。生産量も日本一を誇ります。

キャベツはとんかつの横や餃子の具等に欠かせない名脇役です。魚や畑の野菜を分け合う、昔からのさりげない「おすそわけ」、そんな暮らしの知恵を今の形にした取り組みが、銚子発の「無駄のない持続可能な災害支援の取り組み『OSUSOWAKE』」です。

1人1人の支援金による銚子の地元食品は、協定先地域に1年間災害が無ければ自分自身に届き、協定先地域が被災すれば必要な時にその地に届きます。

2024年には石川県珠洲市に届けました。必要なものを必要な時に、必要な分だけ必要な人へ届けるこの「優しさの連鎖」の取り組みは、昨年「もったいない大賞」農林水産省大臣官房長賞も受賞しています。

春キャベツの葉が何枚も重なって1玉になるように、地域の安心もまた、小さなおすそわけの積み重ねで形になっていきます。

キャベツで春の門出!

三宅 伸幸(みやけ のぶゆき)

グリル満天星麻布十番代表取締役・1993商

食材が豊富にそろう秋から寒い冬は洋食を提供する店にはお客様が集い賑わう季節ですが、春の野菜類も洋食メニューを彩る大切な食材です。

中でも甘いキャベツを使ったロールキャベツは人気の1品。弊店ではこれをトマトソースで煮込んでチーズをかけてグラタンにします。

黄緑色の春のキャベツとトマトの赤い色、チーズの黄色で見た目にも爽やかな春を感じられる逸品です。キャベツは季節に応じて日本中から1番旬のものを吟味しています。季節は変わりましたが、冬場は甘味が驚くほど強い、特別なキャベツを使用します。

太田青果市場の顔である株式会社大治、柔友会の本多社長に探してもらい、さらに美味しいキャベツを見つけていきます。ご期待ください。

新しい旅立ち船出の季節にロールキャベツとワインで乾杯してお祝いの食卓を囲みにいらして下さい。

お待ちしております!

ロックするキャベツ

白井 史人(しらい ふみと)

慶應義塾大学商学部准教授

1970年代の西ドイツのロックを「クラウトロック」と呼び始めたのは、イギリスの批評誌のようだ。「クラウト」は、ドイツ語でキャベツを意味する。ドイツ料理の付け合わせの定番である酢漬けキャベツ=ザワークラウトの、あの「クラウト」だ。

とはいえ、冷戦下に生まれた地下シーンの音楽を、キャベツのひと言でまとめるのは無理がある。デュッセルドルフ、ケルン、ミュンヘン、西ベルリンなどの個性豊かな街で育まれたロックは、国の枠組みをすり抜けて愛された。ファウストやカンの実験的で重厚な響きは今聴いても斬新さを失っておらず(カンのメンバーには電子音楽の先駆者シュトックハウゼンに師事した者もいた)、クラフトワークはYMOに通じるクールな佇まいの音楽を世に放った。

なお「クラウト」には「薬草」や「葉」の意味もある(どんな「葉っぱ」だったのか……)。ビールでも片手に彼らの音とビートに身をゆだねれば、発酵を重ねた危うい香りに包まれるようだ。柔らかな春キャベツの甘みとは、ひと味もふた味も違うけれど。

※所属・職名等は本誌発刊当時のものです。

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