政策・メディア研究科教授 荒川和晴研究室所属の武田知己さん(政策・メディア研究科後期博士課程3年)が、第19回メタボロームシンポジウムで「最優秀ポスター賞」を受賞しました。
メタボロームシンポジウムは、生体内の代謝物を網羅的に解析するメタボロミクスの研究者が集まる学会です。今回の第19回大会は神戸大学で開かれ、100件を超える発表に330名を超える研究者・学生・企業関係者が参加しました。
武田さんの発表は、微生物が天然物をつくり出すもとになる遺伝子のかたまり(生合成遺伝子クラスター)を、別の微生物で働かせる技術に関するものです。今回報告された手法では、長く複雑で扱いにくいものでも高い効率と精度でつなぎ合わせられ、複数の箇所を同時に編集して生産量を高めることもできます。生物由来の天然物は抗生物質や抗がん剤など医薬品の大切な源ですが、その多くは通常の培養では働きません。未利用の遺伝子資源の活用につながる点が評価され、「最優秀ポスター賞」を受賞しました。
研究題目
天然物創薬に向けた生合成遺伝子クラスターにおける異種発現プラットフォームの確立
武田知己さんのコメント
このたびは最優秀ポスター賞をいただき、大変うれしく思っております。日頃よりご指導くださる湯澤賢先生をはじめ、共同研究者の皆様、運営に携わられた皆様に、心より御礼申し上げます。医薬品の原料の多くを輸入に頼る日本では、その安定確保が経済安全保障の課題になっています。こうしたなか、本研究が、生物のもつ未活用の資源を引き出し、すでに知られた物質の生産を高める技術へとつながっていくことを願っております。
発信元:湘南藤沢事務室 総務担当