慶應義塾

東海林祐子 政策・メディア研究科准教授が、令和7年度 日本コーチング学会「学会賞」を受賞

公開日:2026.06.17
総合政策学部/環境情報学部/政策・メディア研究科

東海林祐子 政策・メディア研究科准教授が、令和7年度 日本コーチング学会「学会賞」を受賞しました。

日本コーチング学会は、スポーツ現場における望ましいコーチング研究を促進し、それを実践現場に普及することを目的とする学術団体です。第1回の学会大会が1990年から開催され、2026年3月に日本大学文理学部にて第37回学会大会が開催されました。

今回の学会大会では「新しい学術の動向とコーチング学」をテーマに、基調講演・シンポジウム・特別講演や学会賞・奨励賞・優秀発表賞の表彰が行われ、『コーチング学研究第38巻第1号』に掲載された東海林准教授の論文が「学会賞」を受賞しました。
本賞は、機関誌『コーチング学研究』に掲載された論文の中で、特に学術的価値が高く、かつ指導現場への応用可能性(実践知)が極めて高いと認められた論文の著者に贈られる賞です。

受賞論文

女性アスリートにおける育成年代のトレーニング環境とライフスキルの関連―集団球技系種目競技者を対象として―

東海林祐子,森将輝,島本好平

東海林祐子准教授のコメント

本研究は、トップレベルで活躍しながらも自己肯定感が低く引退後のキャリアに自信を持てない女性アスリートを目の当たりにし「変えたい」という切実な想いから始まりました。勝利の追求はもちろん重要ですが、その先の人生を見据えた育成こそが、スポーツを通じた真の社会貢献に繋がるとの信念に基づいて執筆しました。

日本のスポーツ団体を束ねる日本トップリーグ連携機構や球技系の競技団体の協力を得て実施した実態調査では、838名のおよそ半数の女性アスリートが育成年代にコーチとの関係が希薄であったことがわかりました。この「関係性の欠如」は、キャリアを重ねてトップレベルに達した現在でもコミュニケーションスキルや社会的スキルといったライフスキルの獲得を阻む大きな要因となっていました。一方で、指導者と双方向のコミュニケーションを構築できたと感じている選手は、その経験を現在の競技生活にも肯定的に生かしていました。

今後はこうした育成年代に見られたコーチングの示唆をスポーツ現場にフィードバックし、スポーツの卓越性の追求を目指す健全なスポーツ組織の普及に尽力していきたいと考えています。

(写真左から)⻘⼭ 清英 ⽇本⼤学⽂理学部教授(日本コーチング学会 会長)、東海林准教授

発信元:湘南藤沢事務室 総務担当