慶應義塾

KGRI Grant 2026: ケミカルプライミングによる微生物耐熱化を基盤とした環境調和型発酵技術の開発

公開日:2026.07.10
KGRI

研究概要

本研究では、熱ショック代謝物(Heat Shock Metabolites: HSM)による微生物機能の化学的制御に着目し、遺伝子改変に依存しない新たな微生物機能強化技術の確立を目指します。HSMを活用した耐熱性および代謝活性の向上を実現するケミカルプライミング技術を開発するとともに、AIを活用してその高度化・最適化を図り、高温発酵プロセスの高度化や省エネルギー化、さらには発酵産業やバイオものづくりへの応用を目指します。

2026年度事業計画

■2026年度の新規活動目標と内容、実施の背景

まず、酵母や酢酸菌などの産業微生物を対象として、HSMが耐熱性や発酵機能に及ぼす効果を体系的に評価します。

次に、複数のHSMの組み合わせや添加条件を検討し、微生物機能を最大限に引き出すケミカルプライミング条件の確立を目指します。

さらに、放線菌をモデルとして、HSMの輸送・分解・細胞応答に関わる分子機構を解析し、HSMによる耐熱化を支える分子基盤の解明を進めます。

メンバー

研究代表者

齋藤 駿

専任講師理工学部天然物化学、ケミカルバイオロジー、微生物学