慶應義塾

KGRI Grant 2026: 妊娠期の抗うつ作用薬投与が母体および胎児に与える影響の包括的解析

公開日:2026.07.10
KGRI

研究概要

妊娠・出産は、胎盤や胎児を含む子宮の内分泌系と、母体の脳神経系が密接に連携することで成立する、高度な生理現象である。

妊娠中の母体では、ホルモン環境や全身の生理機能が大きく変化し、その影響は気分や情動などの精神状態にも及ぶことが知られている。実際妊娠・出産に臨む人の中には、抑うつ症状を呈する人が少なくなく、その理解と適切な支援の実現は、重要な社会的課題となっている。

本研究では、マウスをモデルとして、妊娠期における抗うつ作用薬の投与が、母体の生理や行動、さらに胎児の発達に与える影響について包括的に解析する。

本研究により、妊娠期における母体と胎児の生理機能に関する理解が進むことが期待できる。一連の研究成果は、将来的に妊娠・出産期の医療や支援の発展に資することができると考えられる。

2026年度事業計画

■2026年度の新規活動目標と内容、実施の背景

本年度は、本研究を遂行するための実験基盤の構築を最優先課題とする。

具体的には、必要な薬剤・試薬の導入、実験機器のセットアップ、および解析系の立ち上げを進め、研究を実施可能な体制を整備する。

並行して予備実験を実施し、今後の本格的な研究展開に向けた基礎データを取得する。

メンバー

研究代表者

稲田 健吾

准教授医学部神経科学・神経内分泌学