2021/11/04
10月27日(水)、横浜初等部の生徒と英国パラリンピック代表のクリステン・クームス選手の交流会が開催されました。
クームス選手は日吉キャンパスでの事前練習の後にバドミントン低身長の部で東京2020パラリンピック大会に出場し、銅メダルを獲得しました。交流会のきっかけとなったのは、横浜初等部生が日吉キャンパスを訪れる英国代表選手たちに贈るために作成した折り紙メダルでした。新型コロナウイルス感染症の影響で当初予定していた一貫教育校生徒と選手の交流会ができなくなりましたが、大学生ボランティア団体KEIO 2020 projectの学生と横浜初等部教員の発案で折り紙メダルを募集したところ、100個以上のメダルが集まりました。クームス選手が交流を望む子どもたちの手紙や写真とともに置かれた折り紙メダルを、その気持ちとともに受けとってくださったことで、オンライン交流会が実現しました。
KEIO 2020 projectは体育研究所主催の英国オリンピック・パラリンピック代表選手団サポート組織で、慶應義塾大学の学生が中心となり、日吉キャンパスでの英国選手団事前キャンプ受け入れが決定した2016年から活動しています。その功績により、9月には東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会「ホストタウン功労者」に選ばれ、丸川珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣から感謝状が贈られました。今回の交流会はKEIO 2020 projectの学生の協力により、本番の前にリハーサル日を設けるなど入念な準備がおこなわれました。リハーサルは本番でクームス選手と話す35名の4,5,6年生の生徒たちがオンラインで集まり、当日の流れに沿って大学生と一緒に英語での質問の練習、Zoomの使い方など事前確認をしました。実際の練習に入る前や練習後に、大学生と横浜初等部生で少人数のグループに分かれて自己紹介や雑談をする時間が設けられるなど、子どもたちの緊張をほぐす工夫がこらされていました。義塾の大学生と一貫教育校生徒の交流の中でも、小大連携という貴重な事例となりました。
視聴する低学年の生徒たちも考慮し、英語と日本語両方でおこなわれた交流会当日は、子どもたちからクームス選手への銅メダル獲得のお祝いの言葉に始まり、クームス選手の好きな日本食は何か、など視聴者も参加できるクイズが行われました。続けて普段クームス選手がおこなっているエクササイズを参加者みんなで行い、最後に質疑応答、神武直彦横浜初等部長によるお礼の言葉で終了となりました。クイズの中ではクームス選手の出身地のデヴォン州が登場し、ぜひ訪れてほしい場所として紹介されました。クームス選手はメダルを披露し、緊張を和らげる方法や落ち込んだ時に立ち直る方法、今のパラスポーツに対して子どもたちにもっと知ってほしいことがあるか、など様々な質問にも丁寧に回答してくれました。障害者ということで差別を受ける人がいることに対し何ができるか、という質問に対しては、障害者だけでなく全ての人が一人ひとり違うことを認識し、違いを認め、受け入れ合うことが大切だということをより多くの子どもに知ってほしいと話しました。
当日は時差を考慮して夜間の開催となりましたが、実際にクームス選手と会話した生徒に加え400名を超える横浜初等部生の視聴があり、多くの生徒にとって国境を越えた交流への意欲が高まるイベントになりました。