8月1日(土)、港区麻布台ヒルズの慶應義塾大学 予防医療センターにおいて、中学生を対象とした第3回「最先端の医療機器でリアルな医療体験を!」ワークショップが開催されました。このワークショップは、麻布台ヒルズのテナント企業や店舗が子どもたちに多様な学びを提供するサマープログラム「ヒルズ・ワークショップ フォー・キッズ 2026」の一環として、本物の医療機器に触れる体験学習の機会を慶應義塾が提供したものです。
今回は副センター長の細江直樹教授自らが内視鏡指導にあたったほか、予防医療センターの医師・看護師・臨床検査技師、さらには医学部・看護医療学部・薬学部の学生で構成される救命救急措置法普及活動サークル「KAPPA(Keio ACLS Popularizing and Promoting Association)」の学生たちが実技指導をしました。参加した中学生たちは3グループに分かれ、医療の最前線で用いられる機器を用いた3つの教育プログラムをローテーションしながら受講していきました。内視鏡システムを用いる胃の観察トレーニングでは、繊細なカメラ操作を通じて臨床の場で求められる精度と難しさを体感しました。腹部超音波検査装置の操作体験では、モニターに映し出される臓器モデルの観察を通じて、生命の構造に対する理解を深めました。シミュレーターとAEDを用いた一次救命処置(BLS)の実習では、日常のいかなる場面でも必要となりうる救命行動の手順と重要性を学びました。
受講後のアンケートには、実技を通じた学習ならではの学びの感想が数多く寄せられました。「実際に内視鏡を触って体験することができて、カメラの動かし方が難しく大変さを知った」、「人間の臓器を色々な角度から見られて、面白かった」、「日常生活いつどこでも使う可能性のあるBLSをもう一度習い、復習できた事は非常に良かった」など、貴重でリアルな医療体験を楽しんだ様子や、医療への興味や将来の進路意識が深まったとの感想が多く寄せられました。ワークショップ会場でも、参加者から再度の参加や実習時間の延長を望む声とともに、再生医療や脳神経学といった先端医学への興味、あるいは医学部進学への抱負なども語られました。本物の医療機器に触れ、教職員や学生と言葉を交わした経験が、参加者の胸中に将来の志を培う契機となったようです。
予防医療センターでは、今後もこうした体験プログラムの充実を図り、子どもたちが最新医療と社会におけるその役割に触れられる貴重な場を提供していく方針です。
撮影:竹松明季