慶應義塾、東京科学大学、理化学研究所は、2021年度より推進してきたJST(国立研究開発法人科学技術振興機構)の共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)「誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点」(以下、本拠点)の活動をさらに発展・持続させるため、2026年8月7日付で「ヘルスコモンズコンソーシアム(英名:Health Commons Consortium、略称:HCC)」(以下、本コンソーシアム)を設立します。
設立の背景とビジョン
世界有数の長寿国である日本において、孤独や介護、特に高齢化や核家族化が進む都市圏での病気や怪我後の不安は深刻な課題です。私たちはウェルビーイングを「全ての人々が持つべき権利」と捉え、後病者(ごびょうしゃ)注)が希望を失わず前向きにその人らしく暮らせる「ヘルスコモンズ共生社会」の実現を目指しています。本コンソーシアムは、JSTの「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」において推進してきた本拠点の活動を継承・発展させ、プロジェクト終了後も持続的に成果を創出する自立した拠点として運営してまいります。
主な事業内容
本コンソーシアムでは、以下の事業を通じて社会課題の解決と新しい産業の創出に挑戦します。
本拠点の推進と持続的発展: 本拠点における多様なステークホルダーとの共創を促進し、プロジェクト終了後も自立した拠点として持続的に発展させます。
データ基盤の利活用促進: 「研究用サイエンスナレッジ・データ基盤(SKDP)」をはじめとする高度なデータ基盤の利用を促進し、エビデンスに基づく医療・介護、ヘルスケアサービスの開発を支援します。
イベント開催と会員間の交流促進: 本拠点事業に関わるイベントやシンポジウムを開催し、参画する産学官民の会員同士の活発な交流と情報交換の場を提供します。
専門人材の育成: メディカル・ヘルスケア領域において、AIやデータサイエンス等の高度な知見を活用できる専門人材の育成に取り組みます。
その他目的達成に必要な事業: 産学官民の連携・協力を通じて、ウェルビーイングな社会の実現に寄与する各種事業を展開します。
コンソーシアム参画会員の募集
8月7日より、本コンソーシアムの目的に賛同し、共にウェルビーイングな未来を創り上げる参画会員を広く募集いたします。
【対象となる会員像】
民間企業: 製薬、医療機器、IT、食品、住宅、保険など、ヘルスケアや都市生活に関わる幅広い業種。スタートアップの参画も歓迎します。
自治体・NPO: 都市課題の解決や地域コミュニティの活性化、ウェルビーイングな街づくりを推進する地方公共団体や団体。
教育・研究機関: 本拠点のビジョンに賛同し、学術的な知見や技術を提供、あるいは共に人材育成を行う機関。
今後の展望
孤立しがちな後病者が周囲の理解とサポートによって社会との繋がりを保ち、安心して暮らせる社会基盤を構築します。2026年8月7日の設立以降、参画会員間の交流を促進し、アカデミア・自治体・企業・スタートアップの知恵を結集することで、新しい社会システムの創出を加速させてまいります。
注)後病者(ごびょうしゃ): 様々な疾患と医療機関で診断を受け、治療を受けたのちに、1)完治寛解したが再発再燃が心配な状態(例:がんサバイバー)、2)治療後も病気と共に生活しなければならない状態(例:慢性疾患)、3)治療後の後遺症とともに生活する状態(例:脳卒中)、これらのいずれかの状態で生きる人々を指す拠点独自の呼称です。