慶應義塾

全国の大学博物館関係者、研究者が交流を深める-第29回大学博物館等協議会・第21回日本博物科学会が三田キャンパスで開催-

公開日:2026.07.01
広報室

6月25日(木)から26日(金)までの2日間にわたり、慶應義塾大学三田キャンパス東館6階のG-Labにて、第29回大学博物館等協議会および第21回日本博物科学会が開催されました。全国の大学博物館関係者や研究者が一堂に会する本会ですが、私立大学では初の開催となります。

初日となる25日は、大学博物館等協議会シンポジウムが行われ、会場校代表として岩谷十郎 慶應義塾副学長および本会実行委員長である池谷のぞみ 慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)機構長が挨拶しました。「大学ミュージアムにおける展示―インターフェースとしてのミュージアム」と題されたこのシンポジウムでは、金沢大学資料館の松永篤知 特任助教、京都大学総合博物館の塩瀬隆之 准教授、KeMCoの本間友 准教授、そして東京藝術大学大学美術館の熊澤弘 教授が登壇し、慶應義塾大学アート・センターの渡部葉子 教授がモデレーターを務めました。各大学の特色ある事例報告に続き、後半のパネル・ディスカッションでは、大学ミュージアムが社会や学生との結びつきを深めるインターフェースとしてどのように機能していくべきかについて、活発な議論が交わされました。

続いて、日本博物科学会によるポスター発表のライトニングトークが同会場で実施されました。発表では、静岡大学による微小資料の3D模型展示に向けた試みや、京都大学総合博物館によるパネル廃材の再利用から展示のゴミ問題を考える提案が行われました 。また、東京藝術大学大学美術館による紙資料約1700件の整理から振り返るデジタルアーカイブ化の作業事例や、東京大学総合研究博物館による3Dタブレットや回転モデル動画を用いた立体視技術の新展開といった最新技術の導入事例が紹介されました。さらに、東京農工大学科学博物館による学生参画型ガイド育成の実践、広島大学による博物館・大学・学生が一体となった新しいキャンパスの遺跡整備、東京藝術大学による高校生を主な対象とした対話型鑑賞プログラムの実践など、多様なステークホルダーを巻き込み、工夫が凝らされた計7件の発表が行われ、参加者の高い関心を集めました 。その後、北館1階のファカルティクラブにて情報交換会が催され、学域を超えた親睦と意見交換が行われました。

2日目の26日は、終日にわたり日本博物科学会の研究発表が行われました。研究発表終了後には三田キャンパス内ミュージアムの見学会が実施され、2日間にわたる全プログラムは盛況のうちに幕を閉じました 。

会場の様子(司会:慶應義塾大学アート・センター・渡部葉子 教授)
慶應義塾ミュージアム・コモンズ機構長・池谷のぞみ 文学部教授による挨拶
シンポジウム発表の様子(金沢大学資料館・松永篤知特任助教)
シンポジウム発表の様子(京都大学総合博物館・塩瀬隆之准教授)
シンポジウム発表の様子(慶應義塾ミュージアム・コモンズ・本間友准教授)
シンポジウム発表の様子(東京藝術大学大学美術館・熊澤弘教授)
ポスター発表ゾーンの様子