6月17日(水)、本学J-PEAKS事業の海外参画機関であるキングス・カレッジ・ロンドン(KCL, King’s College London)のService and Impact部門ディレクターを務めるNicole Mennell氏ならびにOne King’s Impactでプログラムマネージャーを務めるAbi Robertson氏と、社会貢献およびインパクトをめぐる意見交換を実施しました。本学からは、グローバルリサーチインスティテュートやグローバル本部の教職員が参加しました。
本学J-PEAKS事業では、英国の先導的研究大学であるKCLの社会へのインパクト重視の研究支援、研究初期から社会実装、アントレプレナーシップ醸成等の総合的な研究支援体制を取り入れながら、これまでの研究教育の連携実績を土台に、さらなる研究力の強化、国際展開の促進を目指しています。
意見交換ではまず、One King’s Impactの取り組みについて紹介がありました。インパクトは様々に定義することができますが、One King’s Impactにおいては、研究・教育・社会への貢献を通じて生み出される正の変化と価値と定義していること、インパクトの学内外への発信・拡張を目指し、学部や部局を横断して多様な人材が連携してインパクトを拡大できる環境づくりを目指していること、そしてOne King’s Impactの主たる活動として卒業生なども含めたネットワーク形成や、学際的な社会インパクト拡張可能性を重視したプロジェクト支援、外部メンバーによるガバナンスやインパクト評価に関するアドバイスや精査が行われていることが紹介されました。加えて、One King’s Impactでの評価・報告・協力等の仕組みづくりを学内の他部門でも推進しており、イニシアティブ整理、データマッピング、ステークホルダーからのフィードバック収集などが大学全体に展開しつつあることも紹介されました。
その後、インパクトの定義や評価の方法、全学へ展開していった方法などについて意見交換を行いました。
インパクトという言葉の定義・方向性は様々ですが、KCLでは、大学の活動すなわち研究・教育・社会貢献がもたらす正の変化と価値と定義しているものの、分かりづらいという学内の意見もあり、定義については検討を重ねている状態であることが共有されました。また、慶應義塾では、インパクト・マネジメント(方法論)を示す方向にあるものの、同じように議論を重ねていることが共有されました。さらに、One King’s Impactでは、より適切にプロジェクトを評価するために独自の指標を用いること、それにより外部機関や他大学との比較の難しさが生じてしまうため、プロジェクトに応じて評価指標を選択できるよう運用を検討していることなども紹介されました。
この意見交換を通じて、英国トップ大学の社会貢献事業の好事例を共有することができました。意見交換を継続するとともに、本学ではこのグッドプラクティスを参照し、今後もアントレプレナーシップ教育を充実させていきます。