「慶應義塾SDGs会議-2026塾生会議」が始動しました。今年で5年目を迎える「塾生会議」では、公募および全学部からのランダム抽出で選ばれた塾生たちが、専門家のアドバイスを受けながらディスカッションを重ね、1年をかけてSDGsを実現するための慶應義塾のヴィジョン・目標・ターゲットを提言にまとめます。春学期はSDGsを取り巻く現状を講義・ディスカッションを通して学び、秋学期は「環境」「社会」「経済」「パートナーシップ」をテーマとする分科会で議論を深めていきます。
第1回の5月14日(木)は、塾生と国連大学の学生1名を加えた約70名が参加してのスタートとなりました。法学部小林宏充教授塾生会議代表の司会のもと、伊藤公平塾長の激励の挨拶に始まり、奥田暁代常任理事より塾生会議の概要説明がなされました。塾生会議スーパーバイザー国谷裕子 KGRI特任教授からは、分断する世界においてSDGsの全ゴールの達成は難しくなっているが、トランスフォーメーション(“Transform Our World”)の重要性を心に刻むようにとのメッセージが共有されました。
続いて、環境省の塚原沙智子氏をファシリテーターとして、SDGsカードゲーム「2030SDGs」に取り組みました。参加者は18の班に分かれ、班ごとに特定の目標と、一定のお金と時間のカードが配布されます。各班は、それぞれの目標達成に向けてカードをやりとりする交渉行動をします。各班は、経済成長を重視しながら、環境などの非経済価値にも配慮しつつ、持続可能な未来社会の実現を目指しました。
最後の振り返りの時間では、各班の目標達成度と、その結果、総体として導き出された未来社会を評価しました。このゲームは、環境省や民間金融機関、国連本部や環境団体など、世界のさまざまな団体で実施されていますが、それぞれが描きだした未来社会はまったく異なり、このゲームを通じて、一人一人の行動変容が世界の変化につながっていくことが示唆されました。慶應義塾がどのような目標を立て、どのような変革をする必要があるのか。そのために、どのように行動すべきなのか。最終提言に向けて、2026塾生会議の活動を開始するのに相応しい体験となりました。
撮影:竹松 明季