慶應義塾

福澤先生ウェーランド経済書講述記念講演会で慶應義塾大学 体育研究所 石手靖教授が講演

公開日:2026.05.18
広報室

戊辰戦争のさなかの慶応4年5月15日、江戸中が騒然とする中、福澤諭吉は動ずることなくいつものようにフランシス・ウェーランドの経済書に関する講義を続けました。慶應義塾では、世の中にいかなる変化があっても学問教育を尊重した福澤の精神を長く伝えるために、5月15日を「福澤先生ウェーランド経済書講述記念日」として1956年より記念講演会を開催しています。 

今年は5月14日(木)、体育研究所の石手靖教授により、「慶應義塾の体育教育-大学体育研究所の取り組み-」という演題で講演会が行われました。 

石手教授は、設立65年を迎えた体育研究所の歩みを振り返り、特にここ10年の教育実践について詳説しました。体育研究所には「獣身人心」「身体健康精神活潑」という慶應義塾創立当初の福澤諭吉の考えが今も脈々と伝授されていることに触れ、自身の授業を「人格形成の場」と定義。とりわけ無機質となった今の時代に、「石手バレー」という一つの旗を通して人間とつながることの楽しさ、それに伴う生活の豊かさを感じてほしいと述べました。

卒業後も続く教え子との深い絆は、スポーツを通じた賜物であると誇らしげに語る石手教授の温かな眼差しに、満員の会場内は時折和やかな笑いと感銘の声に包まれました。

なお、講演録は慶應義塾機関誌『三田評論』7月号に掲載予定です。

講演する体育研究所・石手靖教授
講演会の様子
三田演説館(会場)

撮影:岸 剛史