2024/12/09
11月19日(火)、「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」伴走チームによるサイトビジットを、三田キャンパスおよび信濃町キャンパスにて実施しました。
このサイトビジットは、①事業の中核となる研究拠点等を視察し実態を把握すること、②学⻑・⼤学執⾏部との対⾯での意⾒交換を通じ進捗状況や課題を把握することを目的としたものです。本学の担当サポーターであるベントン・キャロライン氏(筑波大学大学院ビジネスサイエンス系教授・学長補佐)を筆頭に、地域中核・特色ある研究大学の振興に係る伴走チームの次席サポーターである濱田州博氏(公立諏訪東京理科大学学長)をはじめ、J-PEAKS研究大学群のリエゾンの方々、文部科学省、日本学術振興会の関係者12名(以下、J-PEAKS関係者)が来塾しました。
まず、三田キャンパス東館「G-Lab」において、伊藤公平塾長、天谷雅行常任理事、山岸広太郎常任理事をはじめ、中妻照雄KGRI(グローバルリサーチインスティテュート)所長や新堂信昭イノベーション推進本部長、本学のJ-PEAKSリエゾンを務める長谷耕二研究連携推進本部長と、ベントン・キャロライン氏や濱田州博氏を中心とするJ-PEAKS関係者との意見交換を行いました。大学執行部より「未来のコモンセンスをつくる研究大学」へ向けたJ-PEAKSの取組や、全塾的な実施体制について説明をしたあと、学問の社会実装やイノベーションの展開、研究支援人材の育成など様々なトピックをめぐって活発な議論が展開されました。
つぎに、J-PEAKS関係者は、三田一丁目に建設中の新棟(今年度内竣工予定)の車窓視察を経て、信濃町キャンパスへ移動しました。
信濃町キャンパスでは、本学の「特色ある研究拠点」の2か所を訪れました。まず、総合医科学研究棟にある「ヒト生物学-微生物叢-量子計算研究センター(WPI-Bio2Q)」を視察しました。柚﨑通介WPI拠点長特別補佐、サンペトラ・オルテアWPI事務部門長によるBio2Qの概要説明が行われ、微生物叢を含めた多臓器連関を解明する試みについて議論が展開されました。そして、日本初となる集束イオンビーム走査電顕FIB-SEM(Arctis)や高圧凍結機HPF(Compact03)の設置状況や、J-PEAKS事業で導入予定のクライオ電顕TEM(KriosG4)の整備状況を確認し、世界をリードする最先端の統合生体ナノ構造解析と制御コアユニットの見学を行いました。
続いて、「誰もが参加し繋がることでウェルビーイングを実現する都市型ヘルスコモンズ共創拠点(COI-NEXT)」を視察しました。中村雅也COI-NEXT拠点長、川上途行ニューロモデュレーションセンター長によるヘルスコモンズの概要説明後、医療・介護・ヘルスケアの情報をシームレスに結んだサイエンスナレッジ・データ基盤の構築、病院や地域との連携や寄り添いサービスの開発と社会実装をめぐって意見交換を行いました。そして、3号館南棟「ニューロモデュレーションセンター」にて急性期治療後のリハビリの実施状況や、リハビリ情報基盤の整備などを確認しました。その後、会場を2号館「CRIK信濃町」へ移し、研究開発のためのデータアクセスや利用環境について説明を受けるとともに、CRIK信濃町における医療系スタートアップの取組などを視察しました。
最後に、天谷理事、長谷リエゾンとJ-PEAKS関係者による総合討論が実施されました。当日の視察を振り返りつつ、本学が「未来のコモンセンスをつくる研究大学」へ向けて今後進めていくべき取組について意見交換を行いました。担当サポーターのベントン・キャロライン氏からは「たいへん有意義なサイトビジットで、多くの情報交換ができたことに対して感謝したい」とのコメントを頂戴しました。
慶應義塾大学は、今回のサイトビジットでいただいた様々な意見を、今後のJ-PEAKS事業の取組に活かしてまいります。
慶應義塾大学J-PEAKS「特色ある研究拠点」