慶應義塾

小学生から大学院生までの多世代が共創するサバイバルキャンプ(X-ship Camp)の開催

公開日:2023.08.25
広報室

2023/08/25

7月26日(水)から7月28日(金)にかけて、2023年度慶應義塾未来先導基金プログラム「X-ship Camp:多世代共創を実現するサバイバルキャンプによる先導者育成プログラム」の一環で、サバイバルキャンプを体育会山中山荘(山梨県南都留郡山中湖村平野)にて実施しました。この取り組みの目的は慶應義塾の特徴のひとつである一貫教育による多世代共創によって、フレンドシップ(Friendship)、リーダーシップ(Leadership)、フォロワーシップ(Followership)、オーナーシップ(Ownership)といった先導者に必要な能力を育成することで、それらの能力を"X-ship"としています。

参加者の相互理解や各自の目標の共有、テント設営など、キャンプ実施に必要な知識や技能を身につけるための事前ワークショップを7月8日(土)に横浜初等部で実施した上で当日を迎えました。キャンプには横浜初等部から19名、湘南藤沢中・高等部から6名、大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM研究科)から5名(うち留学生2名)、そして、海外の大学からの留学生3名、大学公認団体「ローバースカウト」の学生3名の計36名の学生が参加し、それぞれの組織の教職員も含めた約50名でさまざまな取り組みを実施しました。

また、山中山荘では同時期に合宿をしていた高等学校蹴球部(ラグビー部)とのラグビーによる交流も行いました。慶應義塾の特徴のひとつである一貫教育や経験・知識の多様性を活かした取り組みであり、プログラムの実施前後でX-shipに関するアンケートや観察、振り返り対話などを行い、その有効性を確認しました。

7月8日(土):事前ワークショップ

横浜初等部に参加メンバーが一堂に介し、自己紹介を行うとともに、多様性を意識した5つのグループに分かれ、事前知識の獲得やチーミングを目的としたテント設営、グループの目標設定やそのためのアクションに関するワークショップを実施しました。

グループごとのテント設営ワークショップ

7月26日(水):キャンプ1日目

横浜初等部に全員集合し、バスに乗って山中山荘に向かいました。お昼頃に到着し、関係者の方々にご挨拶をするとともに、周辺エリアの見学をして危険箇所などの確認をしました。当日は、高等学校の蹴球部も合宿をしていました。その後、テント設置、火おこしなどの設営を行い、夕食を作り、皆で頂きました。また、各グループには、アメリカ、イタリア、台湾、中国からの留学生がそれぞれ加わっていたため、グループごとに留学生の母国に関する出し物をするというお題が与えられ、グループごとにその話し合い、準備を始めました。また、スイカ割りや焚き火を囲んでの会話など、夜の時間をゆっくり楽しみました。

また、この日には高等学校野球部が神奈川県大会で優勝して甲子園出場を決めたため、山中山荘でもその瞬間に大きな歓声が上がりました。

キャンプサイトでの火おこし
スイカ割り
全員での焚き火を囲んでの会話

7月27日(木):キャンプ2日目

快晴にも恵まれ、早起きをして全員で体操をした後に改めて火を起こして朝食のホットドッグを作り、頂きました。ホットドックには今年10周年を迎えた横浜初等部の祝菓に使われた焼印でそのマークを付けました。また、地元の農家より頂いた卵で作ったゆで卵には双子が多く、双子の黄身を初めて見た学生も少なくなく、盛り上がりました。朝食の後には、記憶力やコミュニケーション力を競う「キムスゲーム」と論理的思考や共創力を競う「マシュマロチャレンジ」をローバースカウトとSDM研究科の企画で行いました。5つのグループのみならず、教職員もチームを作って参加しました。その後、山中山荘で夏季合宿を行っている高等学校蹴球部に合流し、タックルを伴わないタッチフットボールの体験や、コンタクトやタックル、ラインアウト、キックの体験会を行い、100名を超える塾生での記念写真を撮影しました。

朝食のホットドッグ
双子の黄身のゆで卵
マシュマロチャレンジ
高等学校蹴球部とのラグビー体験
ラグビー体験の後の集合写真

昼食の後には、参加者が個々の興味に合わせて、「アウトドアゲーム」や「竹細工」「地上絵作成」「虫取り」などのアクティビティを行い、その後、希望者を対象とした昆虫食の試食を行いました。

アウトドアゲーム
竹細工
地上絵作成
虫取り
昆虫食の試食

そして、夜にはすでに慣れてきた火おこしをグループで行ってバーベキューを行うとともに、2日間、グループで練習してきた、所属する留学生の国に関する歌や踊りなどの出し物を披露し、大いに盛り上がりました。なお、夜には、ちょうど関東地域上空を通過した国際宇宙ステーションの軌跡を肉眼で見ることができました。

グループごとの出し物
夜のキャンプサイト

7月28日(金):キャンプ3日目

最終日となるキャンプ3日目は、合宿所の食堂で高等学校蹴球部と共に朝食を頂き、蹴球部の選手が合宿で食べている食事を体験しました。その後、テントをはじめとする全ての片づけと1日目以上に合宿所を綺麗にすることを心がける清掃を行いました。その後、グループごと、そして、全員で輪になってキャンプの振り返りを行いました。その後、山中山荘関係者の方々にご挨拶をした上で、全員でバスに乗って横浜初等部に向かいました。

X-ship Camp 参加メンバーでの集合写真

横浜初等部に到着し、昼食を取った後にテントなどの手入れを行い、解散しました。解散が名残惜しく感じた参加者が多く、横浜初等部のグラウンドや遊具でしばらくの間、遊び続ける初等部生から大学院生までの学生もいました。

今後、参加者に対するフォローアップを行うことで、X-ship Campの有効性の評価とプログラムの継続的な改善を行っていく予定です。

撮影:岸剛史