慶應義塾

慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)展覧会 「大山エンリコイサム Altered Dimension」トーク・イベント|大山エンリコイサム×青木野枝 開催

公開日:2022.11.24
広報室

2022/11/24

現在、慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)で開催している「大山エンリコイサム Altered Dimension」展の関連催事として、11月11日(金)、美術家の大山エンリコイサム氏と彫刻家の青木野枝氏によるトーク・イベントが行われました。

慶應義塾の卒業生でもある大山氏は、都市のさまざまな場所に「名前」をかき残していくライティング・カルチャーに影響を受け、そこに表れる文字形体を抽出し、独自に再解釈したモティーフ「クイックターン・ストラクチャー」を多様なメディアを横断させながら展開してきました。2003年には慶應義塾志木高等学校に壁画を残し、また2020年の東別館竣工の際には、三田キャンパス初のクリエイション・スタジオである「KeMCo StudI/O」に、コミッション・ワークを制作しています。

10月17日からKeMCoで開催中の「Altered Dimension」展では、これまで作家が挑んできたライティングの正面性の問題を展開させ、平面と立体の問題、あるいは二次元と三次元の間に生じるゆらぎやブレについて、作家独自の造形思考によるアプローチで新たな表現の方向性を示しています。

トーク・イベントでは、対談相手に彫刻家の青木氏をお迎えし、「Altered Dimension」展についての青木氏のコメントを皮切りに、両作家の生み出す作品に通じる平面からの立ち上がり、「場所」でつくっていくこと、そして素材との関係性についてなど多様なテーマが応答の中で語られました。

今回の展覧会で、「立体性」「三次元性」に改めて向き合った大山氏から青木氏へ、「鉄」という重さのある素材を使って軽やかに見える作品を制作することの絶妙なバランスについての問いかけがあり、長く鉄を扱ってきた青木氏の素材や制作の考え方が言葉にされました。扱う素材や制作技法がまったく異なる二人の作家に通じる浮遊性や拡張性の根底にあるものについて、作家同士の対話のなかから窺い知ることができた機会となりました。

展覧会は12月16日(金)まで開催中。トーク・イベントは後日アーカイヴ配信が予定されています。

「大山エンリコイサム Altered Dimension」展

会期:2022年10月17日(月)〜12月16日(金)[土日祝休館]

月・火・水=11:00–17:00

木・金=11:00–19:00

※12/3の土曜日は特別開館(11:00–18:00)

会場:慶應義塾ミュージアム・コモンズ(三田キャンパス 東別館)

主催:慶應義塾ミュージアム・コモンズ

協力:Takuro Someya Contemporary Art、株式会社中川ケミカル

詳細はこちら

「Altered Dimension」展についての青木氏(左)のコメントから対談がスタート
大山エンリコイサム氏(美術家)
青木野枝氏(彫刻家)
モデレーターの渡部葉子教授(慶應義塾大学アート・センター/KeMCo)
「Altered Dimension」展を契機に制作されたシリーズについて語る大山氏
青木氏の扱う「鉄」という素材と制作の過程も語られた
会場の様子

撮影:岸 剛史