新型コロナウイルスの感染状況をふまえ中止となった2019年度大学学部卒業式に代わり、3月23日(月)、新・日吉記念館にて大学学部学位記授与式が卒業生の参加なしに行われ、慶應義塾ウェブサイトから動画配信を行いました。
式は、塾歌斉唱に始まり、青山藤詞郎常任理事による学事報告のあと、長谷山塾長からの学位記授与、表彰状授与、また卒業生への激励を込めた塾長式辞がありました。式辞で長谷山塾長は、新型コロナウイルス感染症等の地球規模の課題に対して、世界が協調して対応しようとする動きを象徴するキーワードとしてSDGs(持続可能な開発目標)に触れ、混乱した状況においても不確かな情報に惑わされず、ものごとの本質を見極め、解決法を生み出すことの大切さを述べました。
続いて、塾員代表の世界空手連盟事務総長 奈藏稔久氏が祝辞で卒業生に対し、気品と智徳の価値を感得し、体現してほしいと語りました。その後、1995年三田会より卒業25年を記念した寄附目録の贈呈と挨拶がありました。
今春は、10学部合計6,224名(うち通信教育課程206名)の卒業生が新たな門出を迎えました。各キャンパスでは、教室等でそれぞれ受け取った学位記を手に、友人らと記念撮影をして談笑する卒業生の姿が見られました。開花を迎えた桜がその様子に彩りを添えていました。
塾長式辞全文(テキスト)