慶應義塾

知識の最前線に立つという楽しみ

執筆者プロフィール

  • 鈴木 結子

    社会学研究科 社会学研究科 心理学専攻 博士課程2年(2022年度現在)

    鈴木 結子

    社会学研究科 社会学研究科 心理学専攻 博士課程2年(2022年度現在)

私は動物心理学研究室でカラスの音声コミュニケーションの研究をしています。大学院進学を決めたのは「なんだか面白そう」というふんわりした理由でした。大学院に進学して三年ですが、今思うとその直感は間違ってもいましたが、正しくもあったと感じます。先生の授業を受けることは少なくなりますが、疑問を持って自ら聞きに行けば豊富な経験を語ってもらえます。後輩の相談には責任を持って答えねばなりませんが、先輩は頼れる存在です。研究に休みはありませんが、自分の決断で進めることができます。

大学院へ進学したいと思っている方におすすめしたいのは、冷静に自分のペースを守ることです。大学を卒業してから大学院への進学を決める人は決して多くはありません。ほとんどの大学院生は親戚や友達と少し違った人生を歩むことになると思います。私も学部時代の同期と比較して焦りを感じることもよくありますが、「すぐには結果が出なくても、研究は楽しい!」と思い込める力が役に立っています。

大学院生活で私が最もわくわくするのは、たくさんの知識を集めてもなお、「人類の誰も知らないこと」がその先にあると分かった時です。正しい答えがすでに決まっている問題を解いていた「勉強」を超えて、誰も知らない世界の仕組みを(ほんの少しだけでも)解き明かせるのが、研究の楽しさだと思います。