哲学は人類最古の学問のひとつです。しかし、実は哲学のその「古さ」は、つねに「新しさ」をも含んでいます。なぜなら、哲学をするとは、この世界に生きる誰もが感じ、多少とも疑問に思っているような事柄を、もう少し厳密にそして首尾一貫して考えてみようとする、人間の普遍的な衝動の発露にほかならないからです。つまり、哲学は普遍的であるからこそ、歴史的には他の学問に先んじて生じながらも、けっして古くさくなることな く、私たちにとってつねに新しくあり続けるのです。
哲学のこの古さと新しさ——哲学の普遍性——を体現するのが、まさに本専攻であると言えます。本専攻の伝統的な特徴は、最も古きものと最も新しきもの、つまり古典と現代という二極に教育・研究の軸を置きながら、普遍的な哲学的問題をめぐって両極が相互の理解と協力へと開かれているという点にあります。一方の、古代哲学から中世哲学までの古典研究においては、ギリシア語、ラテン語が飛び交い、哲学の原点にあ る諸問題が議論されながらも、現代の哲学的状況にとっての意義がつねに問題とされます。他方の、20世紀以降の現代哲学研究においても、論理学、分析哲学、科学哲学、現象学それぞれの最先端課題が追究されながら、他方ではつねにその哲学的意義、つまり哲学的な根本性が、古典研究に照らして問い質されているのです。
学びのプロセス(卒業までのプロセス)
必修科目
2年次:哲学倫理学原典購読
3~4年次:哲学研究会
選択必修科目
2年次:哲学概論、西洋哲学倫理学史、論理学入門
3~4年次:科学の哲学、言語の哲学、知識の哲学、宗教の哲学、心の哲学、形而上学、中級論理学、現代論理学の諸問題、現象学、哲学原典研究(英・独・仏・古典)
2~4年次:哲学倫理学特殊(全14科目)
選択科目
2~4年次:大学設置の専門教育科目、ならびに哲学専攻設置の印度哲学Ⅰ・Ⅱ