慶應義塾

人文社会学科・西洋史学専攻・学士(史学)の3つのポリシー

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

教育目標

慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、西洋世界およびそこから強く影響を受けた地域の過去を学ぶことを通して、現代の「国際社会」の多くの側面を構成する価値観を理解するために十分な知識を獲得し、ひいては歴史学を通して現代社会の深層を見つめる知見と能力を得ることを目標とする。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、学士(史学)の学位を授与する。

資質・能力目標

資質・能力目標(1):西洋世界およびそこから強く影響を受けた地域の歴史についての包括的な知識を持ち、現代の「国際社会」を構成する多様な価値観を理解する力。

資質・能力目標(2):西洋史学の学術的な専門知識と、史料批判・読解などの歴史学の方法論を身につけたうえで、論理的な思考を行い、専門分野および社会における課題を導く力。

資質・能力目標(3):自ら情報を収集する力、それを学問的に分析するために必要な外国語力と方法論を鍛え、自ら設定した課題に取り組み、効果的なプレゼンテーションを行う力。

資質・能力目標(4)学修の最終成果である卒業論文を執筆し、専門的な領域において、先人の成果をふまえた学術的な展望を提示する力。

卒業論文における審査項目

卒業論文は次の審査項目を満たすものとする。

  1. テーマ・問題意識が明確である。

  2. 先行研究を踏まえている。

  3. 方法が目的に適っている。

  4. 内容が論理的で一貫している。

  5. 形式が学術論文として適切である。

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

教育課程の編成

文学部人文社会学科西洋史専攻(学士:史学)は、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、総合教育科目、必修語学科目および専門教育科目から構成される教育課程(カリキュラム)を体系的に編成する。

教育課程の実施

この教育課程の編成のもと、以下の教育法を組み合わせて教育を実施する。

(1)基礎的かつ包括的な知識と問題意識の獲得を目指し、外国語科目、歴史学の方法論を学ぶ科目、時代・地域を広くカバーする西洋史の概説的・専門的科目群を設置する。

(2)自ら課題を見出し、その解決を目指す能力を身につけるため、講義科目、演習科目などにおいて、学生が主体となる能動的な授業を拡充する。

(3)知的探究への動機づけと実践力を育成するため、専門的な知識や技能を習得する科目群と学際的な科目群を共に履修する機会を設ける。

学修成果の評価方法

本専攻の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②入学経路別成績分布調査、③休学や退学の状況、④プレイスメントテストなどを用いる。

資質・能力目標と教育内容との関係

資質・能力目標(1):西洋世界およびそこから強く影響を受けた地域の歴史についての包括的な知識を持ち、現代の「国際社会」を構成する多様な価値観を理解する力。

→西洋世界の過去についての概説的な知識を得るために、総合教育科目ならびに「西洋史概説」の履修を通して、その中にある多様性や多重性への理解を深める。また、歴史学が人間の生の全ての面を対象とする学問であることを鑑みて、専攻領域の科目群を軸としつつも、他専攻の専門科目の履修を通じ、各自が興味と関心に合わせて自らの学際空間を設計して学習を進める。

資質・能力目標(2):西洋史学の学術的な専門知識と、史料批判・読解などの歴史学の方法論を身につけたうえで、論理的な思考を行い、専門分野および社会における課題を導く力。

→歴史学の理論と方法論の基礎を学び、歴史学そのものについて考える「史学概論」ならびに特定の時代・地域を個別テーマにもとづき探求する「西洋史特殊」の履修を通じて、高度な専門的学識や技能の習得を目指す。また、「日本史概説」および「東洋史概説」の履修を通して、より広い文脈の中での歴史への理解を深める。

資質・能力目標(3):自ら情報を収集する力、それを学問的に分析するために必要な外国語力と方法論を鍛え、自ら設定した課題に取り組み、効果的なプレゼンテーションを行う力。

→必修語学科目に加え、「原典講読」(英語)と「西洋史演習」(ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ロシア語のいずれか)の履修を通じて、専門的な研究文献を講読する力をつける。また、特定の地域・時代を専門的に研究するゼミナール形式の「西洋史研究会」を履修することで、学問研究の方法を実践的に学び、研究・学習課題を自ら定め、達成する能力を育成する。

資質・能力目標(4):学修の最終成果である卒業論文を執筆し、専門的な領域において、先人の成果をふまえた学術的な展望を提示する力。

→各自の研究テーマを探求し、ディスカッションやフィードバックを通じて自己の研究過程を客観的に評価し、より高次な問題解決に挑む力を養う。卒業論文の執筆を通じて、専攻で培った専門性や問題を解決する力を発揮し、論理的な思考と緻密な探究にもとづく自らの学術的な成果を表現する力を育成する。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

求める学生像

(1)慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心を持つ。

(2)先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語)を身につけている。

(3)与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力を有する。

(4)現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)を持つ。

(5)文学部が設置している専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有する。

選抜の基本方針

このような入学者を幅広く受け入れるため、(1)一般選抜、(2)自主応募制による推薦入学者選考、(3)外国人留学生対象入学試験により選抜を実施する。

(1)一般選抜
外国語・地理歴史・小論文の三科目の試験による選抜であり、文学部にふさわしい高い学力を要求する。

(2)自主応募制による推薦入学者選考

高等学校で一定の評点に達していることを条件に、在学中の活動実践や社会的活動をも加味した総合的な考査によって選抜する。

(3)外国人留学生対象入学試験

学業成績と勉学意欲を勘案した選抜を行う。