慶應義塾

人文社会学科・日本史学専攻・学士(史学)の3つのポリシー

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

教育目標

慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、歴史学を中心として広く様々な分野に即して学問の方法を学びつつ、特に日本史学の分野において、引き出した歴史情報を分析して新たな史実を実証的に掘り起こし、その成果を論理的に構成して発表する能力を培うことを目標とする。

そのため日本史学もしくはその関連分野の研究を内容とする日本語の卒業論文を執筆し、さらに卒業論文のテーマに関連する領域については包括的な専門知識を有し、その領域の研究に貢献をすることができる能力を培うことを目標とする。

加えて教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、学士(史学)の学位を授与する。

資質・能力目標

資質・能力目標(1):通時代的な歴史像の把握の下に研究領域全般に関する知識を修得し、古文書などの史料から歴史情報を引き出すための史料批判を行い、史料を読解する力。

資質・能力目標(2):学修の成果として、日本史学もしくはその関連分野の研究を内容とする卒業論文を執筆し、その領域の研究に貢献をすることができる力。

資質・能力目標(3):生のデータの信頼性を確認した上で、それらを分析して論理的妥当性が認められる推論を導き出し、万人の納得を得られるような形でまとめ発表する力。

卒業論文における審査項目

学修の最終成果である卒業論文(卒業試験)は次の審査項目を満たすものとする。

  1. テーマ・問題意識が明確である。

  2. 先行研究を踏まえている。

  3. 史料の取り扱いが適切であり、方法が目的に適っている。

  4. 内容が論理的で一貫している。

  5. 形式が学術論文として適切である。

教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)

教育課程の編成

文学部人文社会学科日本史学専攻(学士:史学)では、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、日本史の全体像を捉え、より深く理解するために「日本史概説」、「日本史特殊」、「日本史史料講読」、「古文書学」、「日本史演習」、「日本史研究会」によって専門的領域を学ぶとともに、「史学概論」、「東洋史学説」、「西洋史概説」、「考古学」、「民族学」から構成される日本史以外の学問領域についても学ぶことができるように、教育課程(カリキュラム)を体系的に編成する。

教育課程の実施

この教育課程の編成のもと、以下の教育法を組み合わせて教育を実施する。

(1)日本史の全体像を捉えるための概説や、個別の時代やテーマに関する理解を深めるための講義科目を設置する。

(2)史料にアプローチし、学生が主体的に課題を見出し、その解決を目指すために、幅広く各時代の史料に関する基礎知識を講義することや、専門とする時代の史料を読み解く能力を磨く演習を行い、論文執筆の能力を養うための研究会を実施するなど、学生が主体となる能動的な授業を拡充する。

(3)歴史学の学問体系について学ぶために、「史学概論」や、日本史以外の歴史学の学問的方法を体験するための概説など、広く様々な分野の学問体系に触れるための科目を履修する機会を設ける。

学修成果の評価方法

本専攻の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②入学経路別成績分布調査、➂休学や退学の状況、④プレイスメントテストなどを用いる。

資質・能力目標と教育内容との関係

資質・能力目標(1):通時代的な歴史像の把握の下に研究領域全般に関する知識を修得し、古文書などの史料から歴史情報を引き出すための史料批判を行い、史料を読解する力。

→日本史の全体像を捉えるための講義科目や、個別の時代やテーマに関する理解を深めるための講義科目を開講する。また、古代~近代の史料読解の基本をレクチャーする科目や、幅広く各時代の史料に関する基礎知識を講義する「古文書学」を必修科目とし、専門とする時代の史料を読み解く能力を磨く演習の機会を設ける。

資質・能力目標(2):学修の成果として、日本史学もしくはその関連分野の研究を内容とする卒業論文を執筆し、その領域の研究に貢献をすることができる力。

→論文執筆の能力を養うために、「日本史研究会」を設置し、自らが主体的に研究した内容を報告し、それに基づく討論を経験することで、その領域の研究に貢献をすることができる力を涵養することを目指す。

資質・能力目標(3):生のデータの信頼性を確認した上で、それらを分析して論理的妥当性が認められる推論を導き出し、万人の納得を得られるような形でまとめ発表する力。

→幅広く各時代の史料に関する基礎知識を講義する「古文書学」や、史料を読み解く「日本史演習」における授業によって培われた能力を活用し、自らが主体的に取り組む研究について発表を行う「日本史研究会」において、データに基づき論理的な推論を発表する能力を育成する。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

求める学生像

(1)慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心を持つ。

(2)先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語)を身につけている。

(3)与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力を有する。

(4)現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)を持つ。

(5)文学部が設置している専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有する。

選抜の基本方針

このような入学者を幅広く受け入れるため、(1)一般選抜、(2)自主応募制による推薦入学者選考、(3)外国人留学生対象入学試験により選抜を実施する。

(1)一般選抜

外国語・地理歴史・小論文の三科目の試験による選抜であり、文学部にふさわしい高い学力を要求する。

(2)自主応募制による推薦入学者選考

高等学校で一定の評点に達していることを条件に、在学中の活動実践や社会的活動をも加味した総合的な考査によって選抜する。

(3)外国人留学生対象入学試験

学業成績と勉学意欲を勘案した選抜を行う。