卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育目標
倫理学専攻は、慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、古今東西の思想家たちとの対話を通じて人間の生き方を探究し、思想家の精神的創作活動の場としての文化の本質を問い、そして、近現代の自然観や生命観、人間観や社会観を問い直す能力を培うことを目標とする。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、学士(哲学)の学位を授与する。
資質・能力目標
資質・能力目標(1):人間の生き方を探究する視点と方法を確立するために必要とされる、倫理学の主要理論と理論史に関する基本的な知識を習得している。
資質・能力目標(2):倫理学の主要文献を原語で正確に読解するために必要なレベルの外国語(原則として ドイツ語・フランス語・英語)を習得している。
資質・能力目標(3):多様な倫理思想・宗教思想についての理解を深め、人間の根底に迫るとともに、多文化社会における人間の生のあり方を反省する力。
資質・能力目標(4):科学技術の発展や環境破壊、戦争、グローバル化など、現代社会の身近な問題を手がかりにして、近現代の自然観や生命観、人間観や社会観を問い直す力。
資質・能力目標(5):倫理学上重要な理論とそれに関する先端的研究について、一定の知識を有している。
資質・能力目標(6):卒業論文において、人間の生き方や社会のあり方について考察すべき問いを自らの関心に従って選択し、先行研究をふまえながら、それに対する解答を首尾一貫して提示する力。
卒業論文における審査項目
学修の最終成果である卒業論文は、次の審査項目を満たすものとする。
テーマ・問題意識が明確である
先行研究を踏まえている
方法が目的に適っている
内容が論理的で一貫している
形式が学術論文として適切である
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育課程の編成
文学部人文社会学科倫理学専攻(学士:哲学)は「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力目標を養成するために、総合教育科目、必修語学科目および専門教育科目から構成される教育課程(カリキュラム)を体系的に編成する。
教育課程の実施
この教育課程の編成のもと、以下の教育法を組み合わせて教育を実施する。
(1)基礎的かつ包括的な知識と問題意識の獲得を目指し、多様な科目群を設置する。
(2)自ら課題を見出し、その解決を目指す能力を身につけるため、講義科目、演習科目などにおいて、学生が主体となる能動的な授業を拡充する。
(3)知的探究への動機づけと実践力を育成するため、専門的な知識や技能を習得する科目群と学際的な科目群を共に履修する機会を設ける。
学修成果の評価方法
本専攻の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②入学経路別成績分布調査、③休学や退学の状況、④プレイスメントテストなどを用いる。
資質・能力目標と教育内容との関係
資質・能力目標(1):人間の生き方を探究する視点と方法を確立するために必要とされる、倫理学の主要理論と理論史に関する基本的な知識を習得している。
→倫理学の主要理論と理論史に関する基本的な知識を習得するための科目として、「倫理学概論」「西洋哲学倫理学史」(第2学年履修指定科目)を必修科目として設置する。
資質・能力目標(2):倫理学の主要文献を原語で正確に読解するために必要なレベルの外国語(原則として ドイツ語・フランス語・英語)を習得している。
→倫理学の主要文献を原語で読解するための科目として、「哲学倫理学原典講読(独・仏)」(第 2学年進級条件科目)を必修科目として設置する。より発展的な学習のため、「倫理学洋書講読」を設置する。
資質・能力目標(3):多様な倫理思想・宗教思想についての理解を深め、人間の根底に迫るとともに、多文化社会における人間の生のあり方を反省する力。
→多様な倫理思想・宗教思想の理解を深めるための科目として、「日本倫理思想」、「東洋倫理思想」、「キリスト教概論」、「仏教学概論」(全専攻共通科目)を設置する。
資質・能力目標(4):科学技術の発展や環境破壊、戦争、グローバル化など、現代社会の身近な問題を手がかりにして、近現代の自然観や生命観、人間観や社会観を問い直す力。
→現代社会の身近な問題を手がかりにして近現代の自然観や生命観、人間観や社会観を 問い直すための科目として、「倫理学の課題」を必修科目として設置する。
資質・能力目標(5):倫理学上重要な理論とそれに関する先端的研究について、一定の知識を有している。
→倫理学上重要な諸理論を詳細にわたって理解し、その先端的研究に触れるための科目として、「哲学倫理学特殊」を設置する。
資質・能力目標(6):卒業論文において、人間の生き方や社会のあり方について考察すべき問いを自らの関心に従って選択し、先行研究をふまえながら、それに対する解答を首尾一貫して提示する力。
→卒業論文を執筆するために、「倫理学研究会」(第3学年進級条件科目、 第4学年卒業要件科目)を必修科目として設置する。学生は自らの関心に従って研究テーマを選択し、所属する研究会の担当教員による指導を受けることができる。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
求める学生像
(1)慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心を持つ。
(2)先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語)を身につけている。
(3)与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力を有する。
(4)現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)を持つ。
(5)文学部が設置している専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有する。
選抜の基本方針
このような入学者を幅広く受け入れるため、(1)一般選抜、(2)自主応募制による推薦入学者選考、(3)外国人留学生対象入学試験により選抜を実施する。
(1)一般選抜
外国語・地理歴史・小論文の三科目の試験による選抜であり、文学部にふさわしい高い学力を要求する。
(2)自主応募制による推薦入学者選考
高等学校で一定の評点に達していることを条件に、在学中の活動実践や社会的活動をも加味した総合的な考査によって選抜する。
(3)外国人留学生対象入学試験
学業成績と勉学意欲を勘案した選抜を行う。