卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
教育目標
慶應義塾大学の卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を前提として、「教育」という視座から人間と社会の諸問題を学問的に探究することのできる人物の育成を目標とする。加えて、教育課程において定める所定の要件を満たした学生に対し、学士(人間関係学)の学位を授与する。
資質・能力目標
資質・能力目標(1):教育に関する諸問題を多角的に探究するための基礎教養として、人文科学・社会科学・自然科学に関する基本的知識と、海外の様々な学問的知見に学ぶために必要な語学力を身につけている。
資質・能力目標(2):教育学の基礎に関する概括的知識とともに、教育学の主軸分野である教育哲学、教育史学、比較教育学、教育心理学に関する基本的知識を獲得している。
資質・能力目標(3):教育に関する諸問題を学問的に探究するための方法論(哲学や歴史学から自然科学の方法論に至る多彩なアプローチ)の基礎を身につけている。
資質・能力目標(4):研究会での共同研究や各自の卒業論文研究などを通して、「教育」という視座から考察すべき学問的問いを自らの関心に即して設定し、人間と社会の様々な問題の探究や解明を試みている。
資質・能力目標(5):学修の最終成果である卒業論文を執筆し、専門的な領域において、先人の成果をふまえた新たな展望を提示する力を身につけている。
卒業論文における審査項目
学修の最終成果である卒業論文は次の審査項目を満たすものとする。
テーマ・問題意識が明確であり、教育学上重要な問題について批判的に検討している。
教育学上重要な主要理論、研究遂行に不可欠な先行研究を踏まえている。
卒業論文の研究方法が、教育に関する諸問題を学問的に探究し、自身の設定した目的を達成するために適切かつ妥当である。
卒業論文の内容が論理的で一貫している。
論文の形式が学術論文として適切である。
教育課程編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)
教育課程の編成
文学部人文社会学科教育学専攻(学士:人間関係学)は、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)」に掲げる資質・能力を養成するために、総合教育科目、必修語学科目および専門教育科目から構成される教育課程(カリキュラム)を体系的に編成する。
教育課程の実施
この教育課程の編成のもと、以下の教育方法を組み合わせて教育を実施する。
(1)基礎的かつ包括的な知識と問題意識の獲得をめざし、人文社会科学に加え、自然科学や学際的な分野も包含する多様な科目群を設置する。
(2)自ら課題を見出し、その解決を目指す能力を身につけるため、講義科目、演習科目、実験科目などにおいて、アクティブラーニング、フィールドワーク、課題解決型学習を拡充する。
(3)知的探究への動機づけと実践力を育成するため、専門的な知識や技能を習得する科目群と学際的な科目群を共に履修する機会を設ける。
学修成果の評価方法
本専攻の教育課程により修得すべき資質・能力目標に対する学修成果の評価は、全塾としてのアセスメントプランの考え方のもと、各科目において定める成績評価基準等に基づいた直接的な指標により行われるほか、各種アンケートや調査等を含めた定量的・定性的、直接的・間接的な指標を用いて評価される。具体的には、①学生による授業評価、②入学経路別成績分布調査、③休学や退学の状況、④プレイスメントテストなどを用いる。
資質・能力目標と教育内容との関係
資質・能力目標(1):教育に関する諸問題を多角的に探究するための基礎教養として、人文科学・社会科学・自然科学に関する基本的知識と、海外の様々な学問的知見に学ぶために必要な語学力を身につけている。
→必修語学科目、総合教育科目のほか、専門教育科目として「教育学原典講読」(2年次進級条件科目)、「教育学文献研究」(日本語、英語、ドイツ語、フランス語による文献・史資料研究法の修得)を設置し、基本的知識と語学力を養う。
資質・能力目標(2):教育学の基礎に関する概括的知識とともに、教育学の主軸分野である教育哲学、教育史学、比較教育学、教育心理学に関する基本的知識を獲得している。
→専門教育科目として「教育学概論」(2年次進級条件科目)、教育学の主要な学問領域を学修するための科目として「教育学史」(教育哲学分野)、「教育史」(教育史分野)、「比較教育学」(比較教育学分野)、「教育心理学概論」(教育心理学分野)を設置し、教育に関する基本的・概括的知識を習得する。
資質・能力目標(3):教育に関する諸問題を学問的に探究するための方法論(哲学や歴史学から自然科学の方法論に至る多彩なアプローチ)の基礎を身につけている。
→専門教育科目として「教育研究法」及び「教育測定実験」(実験・調査・分析方法の修得)、「教育学文献研究」(日本語、英語、ドイツ語、フランス語による文献・史資料研究法の修得)を設置し、教育学研究に関する専門的な方法論を習得する。
資質・能力目標(4):研究会での共同研究や各自の卒業論文研究などを通して、「教育」という視座から考察すべき学問的問いを自らの関心に即して設定し、人間と社会の様々な問題の探究や解明を試みている。
→専門教育科目として、教育哲学、教育史、比較教育学、教育心理学の4分野に関わる「教育学特殊」、「教育学演習」及び「教育学研究会」(3・4年次学年指定科目)を設置し、教育学上重要な諸理論についてより専門的に理解し、人間と社会にかかわる諸問題の探究や解明を試みる機会を設ける。
資質・能力目標(5):学修の最終成果である卒業論文を執筆し、専門的な領域において、先人の成果をふまえた新たな展望を提示する力を身につけている。
→専門教育科目として、「教育学演習」及び「教育学研究会」(3・4年次学年指定科目)を設置し、各自の研究テーマを探求し、ディスカッションやフィードバックを通じて自己の研究過程を客観的に評価し、より高次な問題解決に挑む力を養う。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
求める学生像
(1)慶應義塾の精神に対する十分な理解、および学問に対する意欲と向上心を持つ。
(2)先人による古典類から最新の研究成果が書かれた論文に至るまでの諸文献を読み込み、理解するための基礎となる語学力(日本語、および英語・フランス語・ドイツ語)を身につけている。
(3)与えられた課題に対して論理的に思考し、それに対する自分の考えを正確かつ十分に記述する能力を有する。
(4)現在の社会や文化の成り立ちを理解するための基礎となる歴史的な知識(日本史または世界史)を持つ。
(5)文学部が設置している専攻(哲学、倫理学、美学美術史学、日本史学、東洋史学、西洋史学、民族学考古学、国文学、中国文学、英米文学、独文学、仏文学、図書館・情報学、社会学、心理学、教育学、人間科学)が対象とするいずれかの学問に対する関心・好奇心を有する。
選抜の基本方針
このような入学者を幅広く受け入れるため、(1)一般選抜、(2)自主応募制による推薦入学者選考、(3)外国人留学生対象入学試験により選抜を実施する。
(1)一般選抜 外国語・地理歴史・小論文の三科目の試験による選抜であり、文学部にふさわしい高い学力を要求する。
(2)自主応募制による推薦入学者選考
高等学校で一定の評点に達していることを条件に、在学中の活動実践や社会的活動をも加味した総合的な考査によって選抜する。
(3)外国人留学生対象入学試験
学業成績と勉学意欲を勘案した選抜を行う。