慶應義塾

青山 和正

アオヤマ カズマサ

薬学部 薬学科 助教

研究概要

本研究は、エピジェネティクス、特にヒストン修飾を基盤とした遺伝子発現制御機構の解明を目的とする。これまでにポリコーム抑制複合体(PRC2)を中心とした研究により、ヒストンH3K27メチル化を介した転写制御機構の理解を進め、造血器腫瘍における分子基盤の一端を明らかにしてきた。 本研究では、これらの知見を基盤として、ヒストン修飾の網羅的解析、ChIP-seqおよびRNA-seqなどの統合オミクス解析、さらにプロテオミクスおよびゲノム編集技術を組み合わせ、クロマチン構造と転写制御の関係性を体系的に解明する。特に、ヒストンアセチル化やメチル化などの翻訳後修飾を介した転写制御機構と細胞内シグナル伝達との統合的理解を目指す。 さらに近年では、自らの研究において、コーヒーがエピゲノムに影響を与えることを見出し、ヒストン修飾変化および遺伝子発現制御への影響の解析を進めている。また、老化に伴うエピジェネティック変化の解明にも取り組んでおり、生活習慣・加齢とクロマチン制御の関連性を明らかにすることを目指す。 最終的には、これらの知見を基盤として、造血器腫瘍をはじめとする疾患に対する新規創薬標的の同定および治療戦略の構築を行い、予防医学および健康寿命の延伸への貢献を目指す。

専門

分子生物学、エピジェネティックス(ヒストン修飾)、創薬研究、遺伝子発現制御、翻訳後修飾、細胞内シグナル伝達、造血器腫瘍

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