慶應義塾

佐々木 淳一

ササキ ジュンイチ

医学部 救急医学教室 教授

研究概要

1.急性期医療に係わる疫学手法を駆使したデータサイエンスの展開 院外心停止患者、外傷患者や熱傷患者等を対象とした既存のレジストリのみならず、多施設共同研究を主導、あるいは参加することにより急性期医療分野における多彩なデータベースへのアクセスが可能であり、また、COVID-19患者を対象にした当学独自あるいは当院に救急搬入となった患者を対象とした当教室独自のレジストリも構築している。これらを用いた解析に加え、DPCデータを利用するなど質の高いエビデンスを国内外に発信している。 2.急性期医療に関連したシステム開発 脳卒中や心疾患は今後益々増加すると予想されているが、そのほとんどは家で発症している。そのため、家での早期発見が実現し、より早期に治療介入ができれば、患者の予後改善のみならず、社会コストの削減に繋がる。この家での早期発見を実現するために、プライバシーや快適性に配慮した非接触センサーによるモニタリングシステムの開発を産学、医工連携により進めている。 3.高度侵襲下の生体反応機構解析・新規治療法の確立 基礎研究では心停止後症候群(PCAS)、出血性ショック、腸管虚血や急性腎障害といったモデル動物を作成し、NAD合成系、免疫機能を標的とし遺伝子改変動物も組み合わせた解析を行い病態の解明、新規治療法の開発を目指している。臨床研究では、PCAS患者への水素ガス投与が脳機能予後を改善することを第2相試験により明らかにし、現在は初期制限酸素療法によるRCTを当教室が主施設とする多施設共同研究が進行中である。また、新規デバイス開発について大動物を用いた検討、熱傷モデル動物でのビタミンD欠乏の病態解明を行なっている。

専門

救急医学、外傷学、熱傷学、外科感染症学、感染制御、侵襲と生体反応・薬物体内動態

論文指導資格

医学研究科における論文指導資格

修士/博士

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