慶應義塾

岸本 泰士郎

キシモト タイシロウ

医学部 医科学研究連携推進センター 教授(有期)

健康マネジメント研究科 研究科委員

研究概要

行動科学・精神医学を基盤に、デジタル技術を活用した次世代の予防医療技術の開発に取り組んでいる。疾病を抱える人が安心して生活できる社会づくりにも取り組んでいる。具体的には、医療へのアクセシビリティを改善させるオンライン診療のエビデンス構築、早期発見・早期治療につなげるためのスクリーニング医療機器、疾病のリスクをシミュレーションし最適な行動変容を与える技術開発、ニューロフィードバック、老年金融学(高齢者に優しい金融サービス)など。また、こうした活動の基盤となる都心部のオフィスワーカーを対象としたコホート調査など。病態生理に迫る研究も一部手掛けている(腸内細菌による行動変容)。 〇向精神薬の臨床効果・適切な使用に関する研究群 ―国内外の薬物治療ガイドラインの根拠となる大規模メタ解析多数 ―国薬物治療ガイドラインの編纂 ―精神科医の処方行動に関するデータ解析・サーベイ研究群 〇腸内細菌と精神疾患(腸脳相関)に関する研究群 ―腸内細菌に対する介入がうつ症状改善に効果があることの世界初の報告 ―腸内細菌の多様性低下と精神疾患との関連報告 ―特定の腸内細菌の欠乏が社会回避行動につながる基礎研究群 〇金融老年学に関する研究群 ―金融機関職員が利用する新スケール開発 ―金融機関職員に対する資格制度「金融ジェロントロジスト」創設 ―音響学的な特徴で財産管理能力を判定する技術開発・スピンオフ2社 〇オフィス労働者のウェルビーイング推進を目指す研究群 ―ウェルビーイング定量法の開発(ウェアラブルデバイス・非接触センシング) ―スピンオフ1社 〇個別化予防医療に関する研究群 ―シミュレーション結果による個人に最適な行動変容提案技術の開発 ―がん健診受診促進のためのクラスタリングとインターラクティブビデオ開発 〇遠隔医療に関する研究群 ―遠隔評価(重症度診断)が対面評価と同等であることの証明 ―対面診療に比して治療効果が劣らないことの証明(ランダム化比較試験) ―オンライン診療の保険診療化に直接的に貢献 ―オンライン診療プラットフォーム提供のスピンオフ1社 〇ウェアラブルデバイスによる精神疾患スクリーニング・重症度評価技術開発 ―ウェアラブルデバイス等を用いた特許取得・スピンオフ1社 ―我が国初の「優先的審査指定品目」に選定 〇自然言語処理を用いた精神疾患の特徴量抽出に関する研究群 ―精神疾患情報に紐づけした会話コーパス(n>500、データセット>1200) ―自由会話に基づく認知症スクリーニング技術開発 ―上述の特許技術の承認取得に向けた治験実施中(2025年5月~) ―自由会話に基づくうつ病同定(状態・特性それぞれを推定)技術の特許出願 〇オフィスワーカーを対象としたコホート調査 ―麻布台ヒルズのテナント企業の社員を対象としたコホート調査 ―900名x3年を蓄積 ―本コホートを活用したヘルスケア機器の開発プロジェクト、行動変容プロジェクトなど

専門

行動科学、精神医学

論文指導資格

医学研究科における論文指導資格

修士/博士

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