研究概要
ヒトの体には、頭のてっぺんから足の先まで、隈なくびっしりと血管が張り巡らされております。全身の血管の長さを全て合わせると10万キロメートル、およそ地球2周半もの長さなります(正確な数値には議論あり)。この血管ネットワークは、その膨大な長さにも拘らず、テレビやパソコンのコードのように絡み合うことは一切ありません。また、その走行に個人差は殆ど無く、みな似たようなパターンで全身に張り巡らされます。これは、よく考えればとても不思議な現象だと思いませんか?ヒトの大人にみられる血管ネットワークは、妊娠初期に既にほぼ出来あがっています。受精卵からわずか3か月の間に、瞬く間にその構築が出来上がるのです。その様子はとてもダイナミックで、木が枝別れしつつ、上へ上へと伸びていく様子に似ています。わたしたちの研究室は、この血管網が形作られるメカニズムを解き明かす、つまり細胞・分子レベルで血管発生を理解すべく、主にマウスなどのモデル動物を用いて研究を重ねております。また、この研究により得られた成果はがんやリウマチ、脳梗塞など、血管が関与する疾患の新しい治療へとつながるものと考えております。
専門
血管生物学・発生学
論文指導資格
医学研究科における論文指導資格
修士/博士