西原 広史
ニシハラ ヒロシ
医学部 がんゲノム医療センター 教授(有期)
研究概要
1.がん遺伝子外来及びエキスパートパネルの診療実績 2019年に厚生労働省から、がんゲノム医療中核拠点病院としての認定を受け、がんゲノム医療センターを中心としたがんゲノム医療の診療体制を構築しています。 2.院内がんゲノム検査;Rapid-Neo検査の診療実績 治療の最終ラインで遺伝子プロファイルに基づく治療薬を選定するために実施されるCGP検査とは別に、病理診断時に遺伝子プロファイルを取得し、WHO第5版で示される国際分子分類に従った病理診断を行うことは、今後の腫瘍診断学における重要な検査となります。当院では2022年1月より病院執行部の許可を頂き、診断上必要な症例に対して院内で遺伝子プロファイルを検索するRapid-Neo検査を開始しました。呼吸器内科、婦人科を中心に多くの診療科が検査をオーダーしています。現在は保険点数が付いていないため、全額病院負担の検査として実施していますが、日本病理学会を中心に厚生労働省及びPMDAと協議を重ねており、2026年度の診療報酬改定までに何等かの形で病理診断に必要な遺伝子パネル検査の実施に対する保険償還を実現させる方向で活動しています。 3.「病理・ゲノム・臨床情報のリアルタイム・リアルワールドデータベースの構築に基づくプレシジョンメディシンの推進」 慶應プレシジョングループには30以上のがんゲノム医療中核拠点病院等が連携しており、これらすべての病院で実施されたがんゲノム検査情報、臨床情報がデータベース化され、1万症例以上の情報が収納されています(PleSSisionデータベース)。現在、その症例のゲノム情報、臨床情報及びデジタル病理情報をリアルタイムに統合する研究体制構築を準備中です。こうした階層化データベースを構築し、形態的病理情報とゲノム情報をリンクさせることで細胞形態及び組織構築を司っているゲノム異常を同定し、組織形態情報からゲノム情報を推測できる技術の開発を目指しています。
専門
分子病理学、診断病理学、がんゲノム医学、デジタル病理学
論文指導資格
医学研究科における論文指導資格
修士/博士