慶應義塾

大平 哲

オオヒラ サトシ

経済学部 准教授

研究概要

経済格差に関する次の3つの問題を中心に研究をすすめています。 (1)経済格差はなぜあるのか (2)それは解消すべきものなのか (3)すべきとしたらどのように解消するのがいいのだろうか 具体的には、格差を考える経済学の研究、格差解消の手段としての国内外の援助・補助金の経済分析をしています。経済学では伝統的に効率性を軸に分析をする習慣があり、公平性とか格差に関する体系的理論はありません。個別の問題ごとに適切な理論を探すしかありません。理論研究の他に、沖縄と本土との間の格差の問題を主として、格差を考える経済モデルをどのように現実の経済分析に応用できるかを考えています。また、円借款事業を中心に、先進国による途上国への経済援助がどのような効果をもつのか、その分析をするためにどのような手法がありうるかを研究しています。現実の経済格差の分析をするときには、複雑な政治・歴史的条件も関わってくるので、経済学の道具を応用するのは難しく、それだけにやりがいを感じています。 経済格差に関心をもったのは学生時代でした。南北問題についての本を読み、先進国と途上国との間の経済格差の深刻さに大きく心を動かされました。国と国との間の格差だけでなく、地域や人によってなぜこうも多様性があるのだろうかということに関心をもちつづけています。学生時代に接した文献にはその後も大きく影響されつづけるはずです。友人との議論も大事です。できるだけ多くの文献に接し、友人と語り合うことを学生のみなさんには強くすすめます。

専門

開発経済学、地域間格差の理論的分析

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