慶應義塾

塾長室だより No. 3 盟友、早稲田

2021/12/16

伊藤公平

2021年も年の瀬を迎えました。塾長に就任して半年ほどとなりますが、この間、内外の大学との対話に相当力をいれて参りました。大学間の競争による切磋琢磨は重要で、発展に向けたエンジンですが、それは高いレベルで実現できた上での話です。世界の一部の大学が寄付と運用による巨額の資金を集めて突き抜けようとする中において、国内リーグでの小さな競争はあまり意味を持ちません。むしろ日本の大学がリソースを上手に結集して、協調して世界での切磋琢磨に挑まなければなりません。このような観点から早慶連合を皮切りに、様々な大学同士で互いに協調して高め合う環境を作って行きたいと思っています。そこでまずは盟友早稲田との最近の交流を紹介します。

私たち義塾執行部が本年5月28日に発足して最初に訪ねたのが早稲田大学執行部です。早慶連携というキーワードが私の頭に最初からあったのですが、同時に、2020年初めのコロナ禍以来、日本の大学としてのコロナ対応の手本は早稲田大学が示してきたと私は感じていて、その秘訣を教えていただくことも訪問の目的でした。そして田中総長を筆頭とする早稲田執行部の皆さんがコロナ対応に関して詳しく教えてくださり、そのアドバイスが、慶應義塾が実施したワクチン接種5万人プロジェクトにつながりました。その後もダイバーシティやインクルージョンといった分野での早慶協調や、日本私立大学連盟での活動等での早慶交流を重ね、11月末には開館2ヶ月ほどの早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)にお招きいただき、両校執行部同士での意見交換を行いました。田中総長と私は協調や連携の大切さを共有していますが、今後は早慶のみならず多数の大学等との連携に広げて行きます。

早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)での早慶執行部集合写真

一方、絶対に負けたくないのがスポーツ等の早慶戦です。11月23日のラグビー早慶戦では、田中総長も私も秩父宮ラグビー場に駆けつけました。一般的な予想は早稲田の圧倒的な有利であり、実際に前半終了時点では35対5と早稲田が圧倒的にリードしました。ところが後半になって慶應がラインアウトからのモールで続けざまにトライを奪うようになり、後半だけでは慶應からみて28対5と圧勝。しかし、前後半あわせるとワントライ・ゴール差の40対33で早稲田が勝利という両校が死力を尽くした好ゲームとなりました。翌日、朝のテレビニュースで、この早慶戦に向けた早稲田ラグビー蹴球部の様子が特集されていました。早稲田有利という下馬評においても早慶戦だけは別物。早稲田の各部員が早慶戦に向けた自らの決意を大声で発表し、タイガージャージ(慶應のユニフォーム)を着せたタックルマシンに突っ込む練習を重ねる姿に、これぞ好敵早稲田と私は唸りました。早慶戦は本当に格別です。今年の体育会各部の早慶戦結果はwebsite.pdfにアップデートされています。

2年ぶりの対面で実施された三田祭も大変に活気があるものでした。私も全会場を歩いて回り塾生たちの文化団体連盟活動や、ゼミ発表の様子を楽しみました。これでこそキャンパスライフ!本当に良かったと思います。

さて、慶應義塾ではさまざまなイベントを公開しています。詳細は慶應義塾HPトップのEVENTをご覧ください。魅力的で中身の濃いものが揃っていますので、奮ってのご参加をお待ちしています。

最後になりますが、今年も慶應義塾が大変お世話になりました。この本年頂戴しましたご厚意とご支援に心から感謝し、来年も引き続きの応援をよろしくお願い致します。

どうぞお体に気をつけられ、良い年をお迎えください。