登場者プロフィール
相澤 崇之(あいざわ たかゆき)
(慶應義塾高等学校出身) 2004年3月 慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業 同年4月 陸上自衛隊入隊 陸上自衛隊幹部候補生学校入校 2005年3月 陸上自衛隊第1師団第1高射特科大隊 2015年8月 陸上自衛隊小平学校 2017年4月 陸上自衛隊高射学校 現在に至る
相澤 崇之(あいざわ たかゆき)
(慶應義塾高等学校出身) 2004年3月 慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業 同年4月 陸上自衛隊入隊 陸上自衛隊幹部候補生学校入校 2005年3月 陸上自衛隊第1師団第1高射特科大隊 2015年8月 陸上自衛隊小平学校 2017年4月 陸上自衛隊高射学校 現在に至る
1 はじめに
大学を卒業して12年たち、社会人としてある程度まで馴染んできた今日この頃、母校からOBを紹介する「塾員来往」に記事を投稿する機会を与えていただいたことをうれしく思います。理工学部受験を考えている学生の方にこの記事をご覧になっていただき、少しでも参考になれば幸いです。
2 理工学部を選択した動機
私は付属高校から大学に進学しました。小学生の頃から、文系より理系の分野に興味があり、高校では理系クラスに入り、その後理工学部の学門4へ進学しました。理工学部入学時は学門制であり、2年生になるときに学科を選択します。
学科選択の際は、機械系に元々興味があったことと、当時景気が悪く、機械工学科が最も就職に強いのではないかという浅はかな考えで選定しました。
この判断が幸運にもこのあとのかけがえのない経験につながっていきました。
3 大学時代の思い出
1・2年生は駅に近い日吉キャンパスで学び、3・4年生は谷を越えた矢上キャンパスで学びます。3年生になって、日吉キャンパスの科目を取ると、「谷越え」のおまけもついてきました。夏場は特に足腰と精神力が鍛えられたことを思い出します。
(1)研究室選び
3年生の終盤に研究室を選ぶことになったとき、私自身の研究室に対するイメージはまだ漠然としていました。その時偶然にも澤田先生と出会い、研究の方向性を相談させていただき、澤田研究室の研究内容と雰囲気、あと先生の人柄にひかれました。澤田研究室の研究内容は、磁性流体に関するもので、とても興味深いものでした。磁性流体を簡単に説明すると、流体でありながら磁石に吸い寄せられる不思議な流体です。
(2)研究室での活動
ア 研究内容の選定
澤田研究室に入ってからすぐに、磁性流体を用いてどのような研究をするか決める必要がありました。研究室では様々な研究が行われており、その中でも磁性流体を用いた制振装置の研究に興味を持ち、研究内容として「磁性流体を用いた同調液体ダンパーに関する基礎研究」を選びました。
イ 研究室にて
私の所属した澤田研究室は、先生の温厚な人柄、研究に不慣れな私に対する先輩からの親身かつ的確なアドバイス、あと研究室全体での和やかな雰囲気とその後の楽しい懇親会(飲み会等)など充実した環境でした。ちなみに、澤田研究室ではスキー合宿や先生の自宅で行われる新年会等のイベントが多くあり、先生を中心とした先輩から後輩までの強い団結力がありました。なお、研究室のみならず塾員のつながりは、卒業後10年以上経過しても衰えることはありません。

ウ 日本機械学会での研究発表
私は大学院には進学せずに就職を選んだので、研究室には1年ほどの所属でしたが、澤田先生から機械学会での発表の機会をいただいたことを今でも鮮明に覚えています。結果は、発表後の質疑応答の際に他の大学の先生から集中砲火を浴び、自分の未熟さが露呈し炎上しかけましたが、澤田先生の掩護射撃のおかげで何とか持ちこたえることができました。この発表はよい経験となり、爾後のプレゼンの自信につながりました。なお、大学院に進学すると海外での研究発表の機会があります。
(3)アルバイト
大学在学中においては、飲食店での調理、町工場での溶接・メッキ作業、塾講師、家庭教師など様々な業種を経験し、よい社会勉強ができたと思います。
4 現在の仕事の内容
大学を卒業後、陸上自衛隊幹部候補生学校において自衛官としての基礎を学び、その後高射部隊の小隊長等を経験し、陸上自衛隊小平学校の教官を経て、現在は陸上自衛隊高射学校で勤務しております。とても充実した日々を送っています。研究内容が今の仕事に直接影響することはないですが、物事の考え方や捉え方など、学生時代の経験を活かしてがんばっています。
また、自衛隊に関しては、「塾員来往」の2005年第28回の記事に自衛隊に入隊した先輩がいらっしゃいますのでそちらもご覧ください。
5 おわりに
理工学部を目指している方は、将来へ大きな夢を持ち、それを実現するために入学してくると思います。この学校には自己実現のための環境が十分にそろっています。また、入学後は身構えることも必要なく、肩の力を抜いて自分のペースで勉学に励んでもらっていいと思います。
なぜなら、私のようなわがままな学生でも、それを十分許容して自己実現のバックアップをしてくれる学校がこの慶應義塾大学理工学部だからです。