慶應義塾

子育てでまちづくり!?~SFCで見つけた原点~

公開日:2015.05.08

森祐美子

NPO法人こまちぷらす 代表

横浜市子ども子育て会議委員

2004年 総合政策学部卒業

森さん

私はSFC25周年を盛り上げるイラスト、ORF2015のメインイラストを描かせていただいた。

普段は、金属を溶接したり、木を削ったり、絵を描いたり、時にはモーターを動かしたりしながら暮らしている。

制作活動の根底にあるのは、人間の認知の不思議さで、作品を作ることでその不思議さを咀嚼をしようと試みている。

私は2000年にSFC高からSFCに入りましたが、最初の頃「私はいったい何をしたいのだろう」と胸が熱くなるほどのテーマが見つからずモヤモヤしていました。転機になったのは2年の春。渡辺靖研究会に入ったのですが、先生は厳しく机上の議論や1つの角度からしかものごとを見ないことを大変嫌いました。実際にフィールドに出て実際に見たり聞いたり肌で感じることをとても大事にされていました。

私ももがいているうちに新潟の過疎地域で小出郷(現魚沼市)という場所に100%の稼働率を誇る公共文化施設があると知って、行ってみたのですがそのまちにすっかり魅了されてしまいました。その後30回以上通い、そのうちまちづくりの団体まで立ち上げてしまいました。東京の学生・社会人と地元のおじいちゃんおばあちゃんが一緒にカフェをつくる等の企画を色々立ち上げて100人ほどの若者たちを3年間でこの地域に連れてきたのですが、様々な立場の方が関わるからこそ生まれる化学反応がとにかく面白かったのを思い出します。行政だけではまちづくりはできない、そう肌で感じたのもこの時期でした。

その後トヨタ自動車に就職し中国営業や欧州・ロシア調査の仕事をしました。一番印象に残っているのは財政状況が危なかったギリシャ・イタリアの国々を担当したときで、出生率も低く基本的な行政サービスもままならないこの国々の状況を見ながら、日本の行く末を見ているような気がしてなりませんでした。

今はこまちぷらすというNPO法人を立ち上げて代表を務めています。

20代~70代までの50人ほどのスタッフ&ボランティアの皆さんと一緒に、子育てカフェを通したまちづくりの仕事をしていますが、年齢も経験も様々なので価値観も本当に多様。それをまるごと楽しめているのはSFC時代の経験が非常に大きいと思っています。