企業金融論における資本構成理論について,MM命題からエージェンシーコスト,さらには近年の契約理論に至るまで,約40年間に渡る諸議論を体系的に整理し,これらを踏まえたうえで,現実企業の資本構成を説明できるような理論モデルを展開する。2002年刊行の同著書を大幅に改訂したもの。
企業金融論における資本構成理論について,MM命題からエージェンシーコスト,さらには近年の契約理論に至るまで,約40年間に渡る諸議論を体系的に整理し,これらを踏まえたうえで,現実企業の資本構成を説明できるような理論モデルを展開する。さらにわが国企業の問題点の一端が株式市場のあり様に原因があるのではないかを示す。
近年盛んに発行された転換社債について,本当にそれが低コストな資金調達手段であったのか実証的に検証する。キャッシュアウトフローという観点からは,明らかに転換社債発行は低コストであるが,平均資本コストという観点からは必ずしも低コストとはいえないことを数値計算で示す。