慶應義塾

腸内細菌が食物繊維と「腸粘膜の修復」をつなぐ

-鍵を握る代謝物「タウリン」の新たな役割を解明、潰瘍性大腸炎への応用にも期待-

公開日:2026.10.21
広報室

北里大学

慶應義塾大学

北里大学薬学部金倫基教授、慶應義塾大学薬学部関夏実助教(論文投稿時は同創薬研究センター特任助教)、順天堂大学大学院医学研究科石川大教授、小田倉里奈助手らの研究グループは、海藻由来の食物繊維であるアルギン酸が腸内細菌叢の構成と代謝機能を変化させるとともに、腸管内のタウリンを増加させ、このタウリンを介して傷害された腸粘膜の修復を促す新たな仕組みを明らかにしました。また潰瘍性大腸炎患者を対象に、腸内細菌叢移植療法後のアルギン酸の効果を検証する臨床試験を実施し、マウスで見いだした経路と整合する生物学的変化が観察されました。今後、食事による腸内細菌機能の制御が、炎症性腸疾患などの予防・治療につながる研究への発展が期待されます。本研究成果は、2026年10月21日(米国標準時)に国際学術誌『Gastroenterology』(電子版)に掲載されました。

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