慶應義塾

唾液中のがんマーカーをわずか1分で測定する技術を開発-唾液検査で大腸がん患者を高精度かつ大規模に診断することが可能に-

公開日:2021.07.05
広報室

2021/07/05

慶應義塾大学先端生命科学研究所

慶應義塾大学先端生命科学研究所(以下「慶大先端生命研」、 所長 冨田勝、山形県鶴岡市)の曽我朋義教授、五十嵐香織技術員らのグループは、キャピラリー電気泳動-質量分析計(CE-MS)を用いた多検体同時測定技術を開発し、唾液中のがんマーカーであるポリアミン類を1分で測定することを実現しました。

ポリアミン類は、大腸がん、膵臓がんなどのがん患者の唾液や尿で急激に増加することが知られていましたが、既存の方法では1検体の測定に10分以上必要でした。

今回研究グループが開発したCE-MSを用いた多検体同時測定技術は、一度に40検体の唾液を40分(1検体につきわずか1分)で測定することを可能にしました。また、東京医科大学(以下「東京医大」)の杉本昌弘教授らが採取した唾液検体のポリアミン測定に本法を応用した結果、大腸がん患者と非がん患者を高い精度で区別することができました。

本法は、これまで困難であった低分子マーカーの迅速かつ高精度な測定を実現し、臨床への更なる応用を可能にする技術であります。

この研究成果は、2021年7月5日(日本時間)に分析化学誌『Journal of Chromatography A』電子版に掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(PDF)