慶應義塾

乳由来βラクトリンが記憶力を改善することをヒト試験で確認-中高年を対象としたランダム化比較試験で効果を確認-

公開日:2019.04.25
広報室

2019/04/25

慶應義塾大学

慶應義塾大学文学部心理学研究室の梅田聡教授、キリンホールディングス株式会社R&D本部健康技術研究所の研究グループは、乳由来の認知機能改善ペプチドであるβラクトリンが健常中高年を対象としたランダム化比較試験で記憶力を改善することを確認しました。

これまでの疫学調査によると、乳製品の摂取には認知症予防効果があるとされています。さらに近年の研究で、カマンベールチーズ等の発酵乳製品に多く含まれる認知機能改善ペプチドとしてβラクトリンが報告されています。しかしながら、βラクトリンのヒトの認知機能へ及ぼす影響は確認されていませんでした。

本研究グループでは、βラクトリンが高含有な乳由来の食品素材を独自に開発し、健常中高年を対象にランダム化比較のヒト試験を実施しました。その結果、βラクトリン摂取群ではプラセボ摂取群と比較して記憶機能が有意に改善することが確認されました。

今回の成果により、食経験が豊富な本食品素材を活用した飲食品が開発され、高齢化で大きな社会課題となっている認知症予防や認知機能改善への食を通じた貢献が期待されます。

本研究成果は、2019年3月24日(グリニッジ標準時)に国際学術誌「Frontiers in Neuroscience」に掲載されました。

プレスリリース全文は、以下をご覧下さい。

プレスリリース(PDF)