慶應義塾

第3回助成

Keystone Symposia Microbiome : Chemical Mechanisms and Biological Consequences(2019年3月10日~14日)(カナダ モントリオール)

モントリオールで行われた、 Microbiomeを主題とするKeystone Symposiaに参加しましたのでご報告致します。本学会において、私は「抗肥満作用を示す腸内細菌由来の新規代謝物の探索」をテーマにポスター発表を行いました。具体的には、①α-グルコシダーゼ阻害剤と特定の抗生物質を組み合わせることにより、肥満に対して強い抵抗性を示すマウスの作製に成功したこと、②このマウスを用いて、16S rDNAシークエンスによる腸内細菌叢解析や、CE-TOFMSによるメタボローム解析を行い、肥満や耐糖能の悪化と負の相関を示す腸内細菌種や代謝物を見出したこと、③この腸内細菌種や代謝物が抗肥満作用を有することが明らかになったこと、を発表しました。発表においては、英語でディスカッションすることの難しさを感じながらも、海外の細菌学研究者や企業で活躍される多くの方々が興味を持ってくださり、様々な角度からの貴重なご意見を数多くいただきました。また、自らの発表以外にも、他の研究チームのユニークなアイディアや研究手法を直接見聞きした他、海外で研究する同世代の学生のレベルの高さからも良い刺激を受けました。本学会を通して、視野が大きく広がっただけでなく、今後重点的に取り組むべき課題も明確となりました。今後は本学会で学んだことを最大限活かし、現在取り組んでいる研究をより豊かなものにできるよう全力で取り組んでいく所存です。

本学会発表は、佐藤製薬株式会社様から研究奨励資金をいただき実現致しました。厚く感謝を申し上げます。

(大学院薬学研究科 博士課程3年/関 夏実)

第4回日本骨免疫学会ウィンターセミナー(2019年1月24日~26日)(長野県北佐久郡軽井沢町)

今回私は、第4回日本骨免疫学会ウィンターセミナーにて、「腸内細菌由来の酪酸によるコラーゲン誘導性関節リウマチ発症抑制メカニズムの解明」という表題で口頭およびポスター発表を行いました。具体的には、①酪酸はコラーゲン誘導性関節炎症状を改善すること、②酪酸は腸管関連リンパ組織内で濾胞制御性T細胞(Tfr)を増加させて胚中心反応を抑制すること、③それにより酪酸は自己抗体の産生を抑制すること、④酪酸は、Tfr細胞の機能遺伝子であるBcl-6およびCxcr5のプロモーター領域のヒストンアセチル化を促進し、遺伝子発現を高めることでTfr細胞の分化を促進することを見出したことを報告しました。発表後、骨代謝学や免疫学分野の研究者との相互交流や密な討論を通し、現在の研究への新たなご指摘を頂きました。そして、基礎・臨床問わず、最先端の研究をしている多くの研究室による研究発表を聴講することで免疫学に関する最新の研究手法を学ぶことができました。加えて、著名な研究者より、論文執筆のポイントについての教育講演があり、今後の論文執筆の上で非常に役立つ経験を得ることができました。本学会への参加は、これまでの研究をさらに発展させ、研究者として成長する上で非常に重要な機会となりました。最後になりますが、この度は佐藤製薬株式会社様からの御支援を賜り、無事に学会発表を行うことができたこと、多くのことを学ぶことができたことをこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(大学院薬学研究科 修士課程2年/江川 愛子)

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第92回 日本薬理学会年会(2019年3月14日~16日)(大阪府大阪市)

私は第92回日本薬理学会年会の3日目(3月16日)、「免疫・炎症・アレルギー2」の oral sessionにて、「Macrophage-selective inhibitory effect of Kikyo-to, a Japanese traditional kampo medicine, on the viability of mouse macrophage RAW264.7 cells.」 の題で口頭発表を行いました。

私達は漢方薬の1つである桔梗湯の抗炎症作用に関する研究を行っていました。その過程で、桔梗湯煎液が複数の非マクロファージ由来細胞株の生存率に影響を与えることなく、マクロファージ由来細胞株のRAW264.7の生存率のみを選択的、濃度依存的かつ時間依存的に低下させることを見出し、臨床使用上簡便なエキス顆粒製剤でも同様の効果が得られることを確認しました。さらに、構成生薬の1つである甘草がその効果に寄与している可能性を見出しました。これらはこれまでに報告されていない新知見であり、将来、桔梗湯がマクロファージの過剰な免疫応答により引き起こされる病気の1つである腸管GVHDの治療にも応用できる可能性が期待されます。今後は動物実験なども含めさらに検討していくことを報告させていただきました。質疑応答では、「免疫・炎症・アレルギー2」の oral sessionでの発表ということもあり、免疫(マクロファージ)に関する質問や、複数の構成生薬からなる漢方薬の効果に関わる質問を受けました。どちらの質問もこの研究を進めていくにあたり極めて重要な質問であったため、その点も今後の研究につなげていきたいと思います。

そして、私自身初めて学会に参加するということもあり、自身が発表するだけでなく、他の研究者の発表を見聞きすることで、知識だけでなく発表の仕方なども学べ、卒業前にとても貴重な経験ができたと感じています。この学会で得られた経験を活かして、今後の研究に励んでいこうと思います。

最後になりますが、この度、学会参加に係る経費を補助していただきました佐藤製薬株式会社様に心より御礼申し上げます。

(薬学部薬学科 6年/関 健吾)

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第92回日本薬理学会年会(2019年3月14日~16日)(大阪府大阪市)

私は、第92回日本薬理学会にてポスター発表を行いました。演題名は、「悪性中皮腫の新規マーカーHEG1に対するモノクローナル抗体の作製」です。共同研究先である神奈川県立がんセンターでは、中皮腫に対して特異的に結合するモノクローナル抗体SKM9-2を樹立し、その抗原HEG1を同定しました。また、SKM9-2がHEG1のシアル化糖鎖を含む領域に対して結合する事が分かっています。そして、そのシアル化糖鎖修飾が中皮腫のみに存在している事が予想されました。しかし、mRNAレベルではHEG1の発現が心臓や精巣などの通常組織に確認されています。そこで、本研究では、通常組織におけるHEG1の発現を確認するため、糖鎖に依存せず結合する抗HEG1抗体の作製を目的としました。

初めてのポスター発表を経験し、自身の研究を見直す良い機会となりました。本学会には、非常に多岐にわたる分野の研究者が集まります。そのため、他分野の方でも理解しやすくかつ学術的に魅力的なポスター作りを心がけました。実際に、ポスターを見て自分のテーマに興味を持ってくれた方が、発表を聞きに来てくださりました。その方とのディスカッションを通じて、発表の楽しさや難しさを実感しました。また一方で、自分とあまり馴染みのない分野における発表を聞き、自分の視野を広げることも出来ました。2日間のみの参加ではありましたが、非常に密な時間でした。今後の研究活動も、より一層力を入れて取り組みたいと考えております。

この度、本学会に参加するにあたり、佐藤製薬株式会社様にご支援頂きましたことを、厚く御礼申し上げます。

(大学院薬学研究科 修士課程1年/加藤 嵩大)

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日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

日本薬学会第139年会にて、「抗てんかん薬によるスティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)および中毒性表皮壊死症(TEN)発症のリスク評価」の題で口頭発表を行いました。SJS/TENは、主に医薬品に起因して発症し、皮膚、粘膜の障害をきたす重篤副作用疾患です。SJS/TENの被疑薬としては抗てんかん薬の報告が多いですが、発生頻度の低さゆえ、薬剤ごとにリスクを推定した研究は本邦では行われておりませんでした。近年、希少な副作用のリスク推定に、大規模な医療情報データベース(DB)が利用されつつあります。しかしながら、SJS/TENは誤診されやすい疾患であるため、DB研究を実施する際に病名コードを用いてケースを特定すると、結果にバイアスが生じえます。そのため、本研究ではまず医学部皮膚科学教室と共同で、電子カルテデータからSJS/TENを妥当に特定するためのアルゴリズムを開発しました。その後、これを用いて分析疫学研究を実施し、各種抗てんかん薬の使用によるSJS/TEN発症の定量的なリスクを推定しました。

本学会では、新規の研究で使用を予定しているケース・クロスオーバーデザインを用いたDB研究の発表を聴講する機会に恵まれ、大変刺激になりました。今後も学会発表や論文を通じて、薬剤使用の適正化に貢献する情報を発信できるよう努める所存です。

最後になりますが、この度、学会参加に係る経費を補助いただきました佐藤製薬株式会社様に心より御礼申し上げます。

(大学院薬学研究科 修士課程2年/深澤 俊貴)

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第92回日本薬理学会年会(2019年3月14日~16日)(大阪府大阪市)

私は大阪で行われました第92回日本薬理学会でポスター発表をさせていただきましたので報告させていただきます。

私は今回、「発達初期スロー運動神経を選択的に除去したマウスは進行性の筋萎縮と運動時振戦をもたらす」という題で発表させていただきました。内容としては、運動ニューロンサブタイプ特異的な細胞死をマウスに導入することでこのマウスは様々な症状を起こします。その中でも筋萎縮や筋線維タイプの変化に着目した発表をさせていただきました。

ポスター発表では、進んで研究内容を聞きに来てくださる方が多く、自分が行なっている研究の重要さを再確認するとともに、様々な意見をもらい新たな可能性を知ることができました。企業の方々に声をかけていただき、研究室内では体験できない自分が行なっている基礎研究の医療社会への応用を感じることができました。より詳細なデータが欲しいと言ってくださる方もおり、より研究意欲が増しました。

また参加させていただいたシンポジウムの内容はどれも素晴らしく、研究意欲の湧く良い刺激になるとともに、とても参考になりました。企業が行なっているシンポジウムでは、最先端の医薬品開発の情報を知る事ができ、とても有意義な時間を過ごさせていただきました。

最後になりますが、このような素晴らしい学会に参加するにあたり支援をいただきました佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。これから学会での経験を活かし、研究に励みたいと思います。

(薬学部薬科学科 4年/小山 天渓)

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日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

今回、幕張メッセ・ホテルニューオータニ幕張で開催された日本薬学会第139年会において、『名古屋市の学校における臨時休業情報に基づくインフルエンザ流行動向調査』という演題でポスターによる発表を行わせていただきました。インフルエンザに対する学校の臨時休業の効果を科学的に示しているデータは限られており、日本国内でも学校内のインフルエンザ流行と臨時休業の関連を調べた研究は存在するが、地域全体のインフルエンザ流行と学校の臨時休業の関連を調べた研究はありません。そこで本研究は、愛知県名古屋市を対象に2015年/2016年インフルエンザシーズンの週別インフルエンザ定点報告数と公立小学校・中学校における臨時休業実施数を区単位に集計し、関連を調べました。

本学会では専門分野を問わず多くの方々からフィードバックをいただき、有意義な討論を行うことができました。同時に自身のプレゼンテーション力不足を実感する場面も多くあり、今後精進していかなければならないと痛感しました。また、自分が行った研究以外にもインフルエンザ流行を調べた研究が多く、学会期間中は非常に充実した時間を過ごせました。

最後にはなりますが、佐藤製薬株式会社Sato Pharmaceutical Research Encouragement Awardに採択いただきありがとうございました。本学会への参加はかけがえのない経験となりました。

佐藤製薬株式会社様にはこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

(薬学部薬科学科 4年/末宗 拓馬)

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日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

この度は佐藤製薬株式会社Research Encouragement Awardに採択していただきまして、心より感謝申し上げます。研究奨励資金は日本薬学会第139年会の参加費用に全額充当させていただきました。

私は自身の研究テーマである「地域在住高齢者におけるポリファーマシーと抗コリン作動薬及び鎮静作用薬が身体・認知・精神に与える影響の評価:The Kawasaki Wellbeing Project」のポスター発表の演者として学会に参加させて頂きました。

説明に多々苦労することがありましたが、自分の成果を他者に伝える非常に大切な機会となりました。質問者とのディスカッションでは自身の考えをより深めることができ、新たな気付きを得ることもできました。また、他の研究成果を聴講することで自身の研究分野である高齢者研究の現状理解も深まり、今後の研究につなげていきたいと強く思いました。今回の学会で吸収した知識を今後に活かしていけるよう、より精進したいと思います。

最後になりますが、佐藤製薬株式会社の皆様のご厚情この場をお借りして深い感謝と共に御礼を申し上げます。

(薬学部薬学科 6年/田中 あさひ)

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日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

千葉県幕張メッセにおいて開催された、日本薬学会第139年会に参加し、「平成28年度診療報酬改定前後における湿布薬の使用実態調査」という演題で、ポスター発表させていただきました。診療報酬改定による湿布薬の処方制限の設定が、実際の湿布薬の処方動向にどのような影響を与えたかを調査し、その結果を発表いたしました。当日は多くの参加者の方にポスターを見ていただき、また、多くの質問をいただきました。薬局勤務の方から製薬企業の方、病院薬剤師の方、流通に携わっている方など、質問してくださった方の職種も様々でした。

実際に薬局や病院などの現場で活躍されている薬剤師の方ともお話をさせていただきましたが、現場においては改定の前後で大きな変化があったようには感じられない、とのことでした。本研究においては、全国展開している薬局チェーンのレセプトデータベースを用いて解析を行いましたが、現場において変化が感じられなくても、数字では結果が出ており、この研究をやってよかったと感じることができました。

処方制限がなされたにも関わらず、改定後にも上限の70枚を大きく超える処方が確認されている理由についての質問や、改定が処方動向に与えた影響に関する質問が、多かったように感じられました。

最後になりますが、この度は第3回 佐藤製薬株式会社 Research Encouragement Awardに採択いただいたこと、この場を借りて深く感謝申し上げます。

(薬学部薬学科 6年/古畑 汐梨)

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日本薬学会第139年会(2019年3月20日~23日)(千葉県千葉市)

この度は第3回佐藤製薬株式会社Research Encouragement Awardに採択していただきまして、心より感謝申し上げます。研究奨励資金は日本薬学会第139年会の参加費用に充てさせていただきました。

私は「高齢者における潜在的不適切処方に関する医薬品使用実態調査」というテーマで、ポスター発表の演者として学会に参加いたしました。高齢者が心身ともに良好な状態を保ち、QOLを維持できるよう健康寿命を延長する必要がありますが、多剤併用や身体機能・認知力の衰えから服薬コンプライアンスの低下や薬剤に対する感受性の増大が問題となっています。その問題点に対し、処方適正化のために、大規模データベースを用いた高齢者における薬剤の使用実態調査を行いました。

学会では、本研究について様々な専門家の先生や学生から興味を持っていただき、多くの質問をいただき、議論を交わすことができました。その中で、自身だけでは気づくことができなかった視点からの考察や、データ研究の結果から今後の医療のより良い在り方について意見交換をする機会があり、大変勉強になりました。本学会を通じて学んだ知識や経られた経験を今後に生かしていけるよう精進していきたい所存です。

最後になりますが、この度、学会参加の機会を与えてくださった佐藤製薬株式会社様に厚く御礼申し上げます。

(薬学部薬学科6年/易 蓉静)

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佐藤製薬株式会社研究奨励資金 過去の活動報告一覧

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