執筆者プロフィール
高瀬 諒
薬学部高瀬 諒
薬学部
私は2025年の8月に、Thai Pharmacy Experienceの授業に参加しました。この授業ではタイの医療制度を学ぶために、まずは日本の制度を学ぶことから始まりました。そして夏休みの期間に実際にタイの大学や病院、薬局を見学しました。
私がこのプロジェクトに応募した理由は、海外の薬学部生の人たちと関わったり、現地の医療の実態を学ぶことが、私にとって刺激になると思ったからです。このような特別な体験をすることで、日本での普段の勉強や実習に対するモチベーションが更に上がり、大学生活を最大限楽しむことができると思い、参加を決意しました。
授業での体験内容についてですが、まずは日本での事前学習から始まりました。1回目の授業で日本の医療について自主学習で学び、2回目の授業ではタイ人薬剤師の方から、タイの医療についての講義を受けました。私は主に薬剤師の役割について学びました。
そして事前学習を無事終え、実際にタイのコンケン大学薬学部やその付近の病院、薬局を訪問しました。そこで学んだことのうち、特に印象的だったのは、タイでは比較的軽い症状の疾患について、薬剤師もその診断や薬の処方ができるということです。日本では診断や処方は医師のみに認められているので、この違いは興味深く感じました。病院の混雑を緩和するために薬剤師にも一定の権限が与えられたそうです。しかしそれでもなお病院は混雑していて、受診に丸一日かかることもあるそうです。一方で高い医療費を払えば別の空いている私立病院に行くこともできるそうです。そこで私は医療へのアクセスしやすさにおける格差があるということを新たに学びました。今回訪れたコンケンは地方都市に位置づけられているので、首都バンコクや郊外の地区では状況は異なるかもしれません。そのため私はコンケン以外の場所での医療格差についても関心を持つようになりました。
今回のタイ研修ではタイの医療の現状について、医療現場を実際に訪れることによって学びました。しかしそれだけではなく、タイの伝統医療を体験したり、近くの遺跡やナイトマーケットを観光することもできました。さらにはコンケン大学の薬学部生との交流をすることもできました。
そこで出来た友達のひとりが、「βラクタム系抗菌は種類が多くて覚えるのが大変」と言っていました。私はそれに強く共感しました。それと同時に、私が普段の勉強で感じている大変さは世界共通なのだと感じました。タイ研修後の日本での授業では、多くのビタミン(A,B1,B2.......)の機能や、沢山のCYP(1A2,2C9,2D6.......)の基質や阻害剤など、本当にたくさんのことを勉強しました。覚えるべきことが多くて非常に苦労しましたが、タイでも同じ内容を頑張って勉強している仲間がいると思うと、もう少し頑張ろうと思うことができました。
今回の研修で学んだこと得た経験を活かして、これからも薬学部での勉強や生活を楽しんでいきたいです。