慶應義塾

フロリダ大学 青木 ひらり(薬学部薬学科6年*当時)

2025年9月20日~10月20日

執筆者プロフィール

  • 青木 ひらり

    薬学部

    青木 ひらり

    薬学部

アメリカのフロリダ大学で約1か月間の実習を行いました。現地では、病院や薬局、クリニック、研究機関など様々な施設を訪問し、薬学部の授業や実習にも参加しました。

実習を通して、薬剤師の職能の広さが強く印象に残りました。ワクチン接種、インフルエンザやCOVID-19検査、血圧・血糖値の測定など、日本では医師が基本的に担う業務を薬剤師が行っていました。学生の段階から授業で手技を学び、薬局でアルバイトとして実践していたことにも驚きました。また、病院やクリニックでは、薬剤師が長い時間をかけて患者とカウンセリングを行い、一人ひとりの薬物治療の最適化に深く関わっていました。多様な役割を果たす薬剤師の姿を見て、日本でも職能拡大の可能性を感じました。

医療制度や文化の違いに触れられたことも大きな学びでした。特に保険制度の違いは大きく、アメリカでは患者さんが加入する保険によって治療の選択肢が変わる場面があり、日本の保険制度の良い側面を改めて実感しました。また、日本では当然のように行われる一包化調剤やお薬手帳の風土がアメリカにはなく、これらは日本の文化や国民性に根差した取り組みだと感じました。現地で生活し、薬剤師や薬学生をはじめ多くの方と交流したことで、医療政策や文化、国民性といった医療環境を取り巻く背景を肌で感じることができました。

実習以外の時間では、日本で交流した交換留学生とフロリダで再会したり、現地の学生と食事をしたりと楽しい時間を過ごしました。フットボールの試合観戦では、会場全体の熱気や一体感に包まれ、そこでしか味わえない貴重な経験になりました。

実習に参加する前は、1か月も日本を離れ、現地の環境に馴染めるか不安もありましたが、先生方や学生の温かいサポートのおかげで、1か月があっという間と感じるほど充実した楽しい時間を過ごすことができました。この実習でしか得られない学びが多くあり、挑戦してよかったと心の底から感じています。少しでも興味がある方には、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。

01
02