慶應義塾

ノースカロライナ大学 岡本 恵理子(薬学部薬学科6年*当時)

2025年9月8日~10月3日

執筆者プロフィール

  • 岡本 恵理子

    薬学部

    岡本 恵理子

    薬学部

私はアメリカ・ノースカロライナ大学チャペルヒル校で4週間の海外アドバンスト実習に参加しました。将来は薬剤師資格を持った研究者として医療の発展に貢献したいと考えており、日本の病院や薬局での実務実習を通して、患者一人ひとりに応じた適切な薬物治療の重要性を強く実感してきました。アメリカでもトップレベルの薬学教育を提供するノースカロライナ大学で学ぶことは、自分の将来像をより明確にする貴重な機会になると考えました。

留学中に特に印象的だったのは、日米の薬学教育の大きな違いです。講義中心の日本に対し、アメリカではケーススタディやディスカッションが重視され、学生が主体的に意見を述べ、臨床判断を深める機会が多くありました。授業中に学生が積極的に質問し、教員がそれに応じて議論を広げる姿勢は、日本の講義形式とは大きく異なり、学習への主体性を強く促していると感じました。こうした環境に身を置いたことで、知識の暗記にとどまらず、論理的に考える力の重要性を改めて認識しました。

病院実習では、薬剤師とテクニシャンの明確な役割分担に基づいた高度なチーム医療を体験しました。テクニシャンが調剤や薬の受け渡しを担うことで、薬剤師は薬物療法の最適化や処方提案、患者へのコンサルテーションといった専門性の高い業務に集中していました。特に印象的だったのは、ファミリーケアクリニックにおいて、薬剤師が慢性疾患の患者さんと一対一で面談し、生活背景や症状の変化を丁寧に聞き取ったうえで、プロトコルに基づき処方を調整していた点です。薬剤師が主体的に患者と向き合い、医師と連携して最適な薬物治療を導く姿は、日本との大きな違いであり、薬剤師の専門性がより強く発揮されていると感じました。

また、現地の学生との交流は私の留学生活を大きく支えてくれました。休日に街を案内してくれたり、生活面でアドバイスをくれたりと、温かいサポートに何度も助けられました。文化や医療の違いについて語り合い、互いに学び合えた経験は、留学をより豊かなものにしてくれました。今回の実習を通して得た学びと出会った友人とのつながりは、今後の成長につながる大切な財産となりました。

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