慶應義塾

アイオワ大学 増原 珠樹(薬学部薬学科6年*当時)

2025年9月8日~10月10日

執筆者プロフィール

  • 増原 珠樹

    薬学部

    増原 珠樹

    薬学部

私はこの度、アメリカ・アイオワ州のアイオワ大学に5週間滞在し、アメリカの医療制度について深く学ばせていただきました。大学卒業後は博士課程に進学し、基礎研究に従事する予定です。6年制薬学部出身者として、臨床現場の知見を有していることは、自身の研究活動における強みだと考えています。今回の留学は、「世界の医療に貢献できる研究成果」という目標を達成するために、海外の臨床現場ではどのような医薬品が求められているのか、また、その背景となる医療システムの実情を肌で感じることを目的に臨みました。

この実習を通して最も印象的だったのは、アメリカにおける薬剤師の専門性の高さです。

精神科、感染症科、肝臓科で働く薬剤師の先生のもと、チーム医療への参加を経験しました。日々の密なコミュニケーションを通じて他の医療従事者と強固な信頼関係を構築し、高度な専門知識に基づき治療方針に積極的に意見する薬剤師の姿は非常に印象的でした。

また、アイオワ大学の薬学教育のレベルの高さにも驚きました。薬学部生が、指導薬剤師から独立して患者対応や医師との議論を行う場面が多く見られました。さらに、薬学部の建物内には薬局を模倣した実習スペースが設けられており、学生はカウンセリングの練習を録画し、教員から具体的なフィードバックを受けることができます。こうした実践的な教育環境を目の当たりにし、その質の高さを実感しました。  

実習に加え、以前日本に来ていた交換留学生との再会を果たしたほか、現地の薬学部生とも親睦を深め、食事を共にするなど、かけがえのない時間を過ごしました。

また、滞在先ではアイオワ州以外の出身者や、異なる専門を持つ学生、医師、研究者の方々と生活を共にし、朝食や夕食の時間を通して交流できました。

異国の医療制度や文化の違いを現地で肌で感じ、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流できたことは、私の視野を大きく広げてくれる極めて有意義な経験となりました。この5週間は、一生涯忘れることのない宝物です。

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