慶應義塾

アイオワ大学 鈴木 紀子(薬学部薬学科6年*当時)

2025年9月5日~10月11日

執筆者プロフィール

  • 鈴木 紀子

    薬学部

    鈴木 紀子

    薬学部

私はアメリカのアイオワ大学で、5週間実習させていただきました。実務実習の際に、日本と海外で医療システムが大きく異なることを知り、日本とアメリカの医療と薬剤師の違い、その背景にある文化や考え方を現地で学んで見たいと思い、海外アドバンスト実習に参加しました。

1週目は、アイオワ大学で現地の学生と一緒に現地の授業を受けたり、地域薬局に参加したりしました。残り4週間は病院やクリニックで薬剤師や薬学生をシャドーイングし、アメリカにおける薬剤師の仕事を間近で見学させていただきました。実習を通して日本とアメリカの医療の違いと、薬剤師の責務の違いを痛感しました。特にアメリカでは患者さんごとに入っている医療保険が異なり、患者さんによって使える薬が異なります。そのため患者さん自身も自身の医療に対する関心が高く、自ら積極的に自分の治療方法を選択する場面に多く立ち合いました。またMedication Assistance Center という保険に入っていない、またはカバー範囲が狭い保険に入っている患者さんに対する支援を行っている施設にも見学させていただきました。アメリカでは製薬会社が様々な薬剤の割引やクーポンを発行していて、日本と医療の立ち位置が大きく異なる点はとても驚きでした。

そして病院ではチームでのつながりの強さと薬剤師の専門性の高さを痛感し、目指す薬剤師の姿を改めて考えさせられました。アメリカではファーマシーテクニシャンが対物業務を担い、薬剤師は患者さんとのコミュニケーションやチーム医療への参加に集中できる環境が整っています。チーム医療では医師、薬剤師、看護師、栄養士などが対等に議論をし、それぞれの分野での分業がしっかりと行われていました。そしてアメリカの多くの薬剤師は特定の分野に専門があり、専門分野の薬に関することは常に新しい知識を収集し、強い責任感をもって他職種と議論している姿がとても印象的でした。

そして病院の中だけでなく、実習後や週末はアイオワ大学の教員の先生方やP4の学生たちが様々な場所に連れて行ってくれて、アメリカならではの文化を多く体験することができました。私はこれまで英語圏にいったことがなく、英会話力にも大変不安がありましたが、現地の方々の温かいサポートのおかげで一生の思い出になるような楽しい5週間を過ごすことができました。ぜひ興味のある方は海外アドバンストに挑戦してみてください!

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