慶應義塾

ノースカロライナ大学 芝 沙織(薬学部薬学科6年*当時)

2024年9月9日~10月4日

執筆者プロフィール

  • 芝 沙織

    薬学部

    芝 沙織

    薬学部

私はアメリカのノースカロライナ大学チャペルヒル校で4週間の病院実習を体験しました。私は5年次の日本での実務実習を通して日本の医療制度の課題について興味を持ち、アメリカにおける薬剤師の業務や医療制度について学習し国際的視野を獲得することで新たな改善点に気付けるのではと考え、本プログラムに参加しました。

実習を通して、薬剤師の業務の幅と医療保険制度について日米間に大きな違いがあることに驚きました。アメリカではファーマシーテクニシャンや自動調剤システムが主な対物業務を担い、薬剤師は調剤監査や処方監査に時間を費やしていました。対人業務の充実化を推進する日本での必要な取り組みを考えるきっかけとなりました。民間医療保険が主流で、加入する保険では最適な治療薬が保険適応にならずその治療を受けられない患者がいらっしゃいました。薬剤師は他職種と連携しながら経済的負担を考慮した提案が必要なことを学ぶと同時に、皆保険制度をもつ日本では平等に最適な治療を受けられることが強みであることを再認識しました。また、医療事故を防いだ症例 "Great Catch"を病院内で紹介し、医療従事者を称賛する光景を頻繁に目にしました。これはミスの積極的な指摘や薬剤師間の信頼関係の構築につながると感じ、自分自身も共に働く仲間の良き行動を吸収する姿勢を大切にしたいと思いました。

実習後や週末には、ノースカロライナ大学の薬学部生や他国の交換留学生と一緒にアメリカンフットボール観戦やショッピング、コンサートなどに行きました。交流する中で、どの国の学生も一人一人が強い意志を持って薬学部に進学し努力していることに気づき、各国の教育は異なりますが薬学部生としての志は世界共通であると実感しました。

私は日本の実務実習で感じた疑問を動機として本プログラムに参加し、医療従事者側として医療施設に入って薬学的知識を学ぶことができました。このような貴重な経験は本プログラムならではだと思いますので、興味を持った方は臆せず是非挑戦してほしいです!

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