慶應義塾

アイオワ大学 大本 真帆(薬学部薬学科6年*当時)

2024年9月9日~10月4日

執筆者プロフィール

  • 大本 真帆

    薬学部

    大本 真帆

    薬学部

アメリカ・アイオワ大学病院での4週間にわたる実習に参加し、日本と異なる医療制度や薬剤師の役割を実際に体験する貴重な時間を過ごしました。初週には地域薬局の見学を通じてアメリカの医療制度や薬局業務の概要を学びました。残りの3週間は、アイオワ大学病院の急性期病院、抗凝固薬クリニック、精神科クリニックで、薬剤師としての専門的な業務にそれぞれ1週間ずつ参加しました。

アメリカの薬剤師は地域薬局から急性期病院まで幅広い場面で活躍しており、日本の薬剤師とは異なる役割が多いことを実感しました。地域薬局では医療費の高さからOTC薬やサプリメントを利用する患者が多く、薬剤師が相談に応じています。また、薬剤師がワクチン接種の資格を持っており、薬学生も実習中にワクチン接種を経験していました。急性期病院では薬剤師がチーム医療に積極的に参加し、医師と共にラウンドを行って患者の薬物療法を支援しています。さらにファーマシーテクニシャンという薬剤師を補助する職種の方がいるため、薬剤師はより専門的な業務に集中できる体制が整っているのも印象的でした。また、日本の薬剤師が広範囲の業務を担当しているのに対し、米国の薬剤師は特定分野に特化しています。たとえば抗凝固薬クリニックでは薬剤師がPT-INR測定やワルファリンの用量調整を行い、患者が自己管理できるよう支援しています。精神科クリニックではPDMPという電子システムを活用してオピオイドなどの高リスク薬を管理し、乱用防止にも努めていました。

英語での実習は難しさもありましたが、アイオワ大学の先生や学生たちが親切にサポートしてくださったおかげで、充実した実習を過ごせました。プライベートでもアイオワの学生たちとフットボール観戦、リンゴ狩り、日本食パーティー、シカゴ旅行などを楽しみ、4週間があっという間に感じられるほどでした。このプログラムでアメリカの病院実習を経験できたことは私にとってかけがえのない財産であり、後輩の皆様にもぜひ挑戦してもらいたいと思います。

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